1995 Fiscal Year Annual Research Report
中国における女性喉頭癌発生要因に関する臨床疫学的、分子生物学的調査研究
Project/Area Number |
07042009
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大山 勝 鹿児島大学, 医学部, 教授 (70024677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
賈 心善 中国医科大学, 教授
潘 子民 中国医科大学, 教授
費 声重 中国医科大学, 教授
任 重 中国医科大学, 教授
上野 員義 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (00253873)
古田 茂 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (80128454)
秋葉 澄伯 鹿児島大学, 医学部, 教授 (50145554)
秋山 伸一 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60117413)
吉田 浩己 鹿児島大学, 医学部, 教授 (90036476)
佐藤 栄一 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60004579)
栄鶴 義人 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00041351)
園田 俊郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40036463)
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Keywords | 女性喉頭癌 / 中国瀋陽 / 喫煙 / 声門上部癌 / レクチン組織化学 / EBV / HPV / p53 |
Research Abstract |
1.1992年〜1995年の4年間に中国医科大学を受信した喉頭癌症例は、男性191例(36歳〜80歳、平均年齢58.9歳)、女性59例(40歳〜77歳、平均年齢58.7歳)、総症例250例であった。これらの症例の男女比は3.2:1と女性の占める割合が著しく高かった。 2.これらの喉頭癌症例での喫煙者の割合は、男性では191例中154例、80.6%、女性で59例中47例、79.7%であり、全症例の8割を占めていた。女性例での喫煙者が異常に高かった。 3.腫瘍の発生部位別頻度では、男性の場合、声門部癌が190例中100例、56.2%と最も多く、次いで声門上部癌43.2%であるのに対して、女性では声門部癌が60例中49例、81.7%と最も多かった。また、声門上部癌では85.5%、声門部癌では72.9%に喫煙歴が認められた。 4.当教室の喉頭癌症例を対象に癌細胞のレクチン組織化学的検索を行った結果、(1)異形上皮細胞ではSNAに対して8例中5例、細胞質に陽性所見が認められた。(2)癌細胞ではSNAに対する反応性が増強する一方、PNAに対しては反応性が減弱することが分かった。 5.健常人の咽頭うがい液から約20%の割合でEBVゲノン(Subtype I型)が検出された。また、EBER-in situ hybridization (ISH)法と免疫染色を同一切片上で行い、EBVゲノムの発現と細胞表面形マーカーの検索を行う方法を確立した。これを鼻腔原発悪性リンパ腫に応用し、EBVゲノム(Subtype I型)を証明するとともにCD8陽性、supressor/cytotoxic T細胞の著明な浸潤像を観察した。 6.中国より収集した喉頭癌標本についてHPV6、11、16、18、33、52b、58型について分子医学的検討を開始した。また、p53を免疫組織化学的に解析する手法を確立するとともに、p53およびpRb遺伝子のMutationの解析に着手した。
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Research Products
(1 results)