1995 Fiscal Year Annual Research Report
日本海海底通信ケーブルによる海域地球科学観測研究-日米ソ国際共同研究への発展を求めて-
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07044069
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金沢 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MEDZHITOV Re ロシア科学アカデミー, 太平洋海洋研究所, 教授
VON Huene Ro GEOMAR研究所, 教授
VANYAN Leoni ロシア科学アカデミー, Shirshov海洋研究所, 教授
TALWANIR Man Rice大学, 教授
DUNNEBIER Fr Hawaii大学, 教授
MOORE Casey California大学, Santa Cruz校, 教授
KASTNER Miri California大学, Scripps海洋研究所, 教授
HILDEBRAND J California大学, Scripps海洋研究所, 教授
CHACE Alan Woods Hole海洋研究所, 教授
OSTROVSKII A 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (70243962)
尹 宗煥 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (80111459)
竹松 正樹 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (50038535)
山野 誠 東京大学, 地震研究所, 助教授 (60191368)
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 助教授 (70134632)
笠原 順三 東京大学, 地震研究所, 教授 (70012953)
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Keywords | 海底通信ケーブル / 日本海 / データ伝送 / 電位差観測 / 電気伝導度 / 海底地震計 / 海洋物理 |
Research Abstract |
1.米国における世界各国の研究者との議論、米国、ドイツ等の専門的研究者を招へいしての研究連絡会議により、使用停止した海底通信ケーブル、あるいは専用のケーブルを利用した地球科学研究の長期的指針や、解析の手法などについて討議した。 2.ウラジオトスクに研究者を派遣し、海洋物理観測についてロシア側研究者との打ち合わせを行った。モスクワ及びロンドンに研究者を派遣し、平成7年7月に運用停止となった日本海海底通信ケーブルの管理方法や観測機器の開発について協議した。 3.平成8年1月にナホトカの日本海ケーブル端局内に観測設備を設置し、ケーブルに沿っての電位差観測を開始した。陸上での地磁気観測データと合わせて、日本海の下の電気伝導度構造の解析を行っていく予定である。 4.平成8年1月〜2月には、グアム-二宮間の海底ケーブルを利用してデータ伝送の実験を行い、グウム側に置いた地震計及びハイドロフォンのデータをデジタル及びアナログ両方式により伝送することに成功した。これによって、日本海ケーブル他の海底ケーブルに計測機器を設置してデータを陸上に伝送する、という観測の実施に技術的な裏付けが得られた。 5.ロシアの研究者と共同して行ったモデル計算の結果、周期1時間程度までの電位差変動は、リソスフェアの電気伝導度を決定するのに高い感度を有することがわかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J.Kasahara: "GeO-TOC project-Reuse of submarine cables for seismic and geoelectric measurements" J.Phys.Earth. 43. 619-628 (1995)
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[Publications] 笠原順三: "VENUS計画の概要と広帯域地震観測" 月刊海洋. 28(印刷中). (1996)
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[Publications] I.Fijii,H.Utada 他: "Geoelectric power spectra over oceanic distances" Geophys.Res.Lett.22. 421-424 (1995)
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[Publications] T.H.Seung and J.-H.Yoon: "Robust diagnostic modeling of the Japan Sea circulation" J.of Oceanography. 51. 421-440 (1995)
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[Publications] M.Takematu: "Moored instrument observations in the Japan Sea proper water" Proc.4th CREAMS Workshop. (印刷中). (1996)
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[Publications] A.G.Ostrovskii: "Signatures of stirring and mixing in the Japan Sea surface temperature patterns in autumn 1993 and spring 1994" Geophys.Res.Lett.22. 2357-2360 (1995)