1995 Fiscal Year Annual Research Report
直下型地震による強震動予測に関する日仏共同研究 Japan‐Fance Joint Project on Strong Motion Prediction
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07044083
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
入倉 孝次郎 京都大学, 防災研究所, 教授 (10027253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LACHET Corin Joseph Fourier大学, 地球内部・構造物理学研究所, 研究員
MENEROUD Jea 土木技術研究所, 研究員
WAJEMAN Nath Joseph Fourier大学, 地球内部・構造物理学研究所, 研究員
DUVAL AnneーM 土木技術研究所, 研究員
GARIEL Jeanー 原子力保全研究所, 研究員
CAMPILLO Mic Joseph Fourier大学, 地球内部・構造物理学研究所, 教授
BOUCHON Mich Joseph Fourier大学, 地球内部・構造物理学研究所, 主任研究員
BARD Pieereー Joseph Fourier大学, 地球内部・構造物理学研究所, 研究員
釜江 克宏 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (50161196)
岩田 知孝 京都大学, 防災研究所, 助手 (80211762)
蓬田 清 広島大学, 理学部, 助教授 (70230844)
工藤 一嘉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (50012935)
横井 俊明 秋田大学, 鉱山学部, 助手 (50231684)
笹谷 努 北海道大学, 理学部, 助教授 (10002148)
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Keywords | 強震動予測 / 都市直下地震 / 1995年兵庫県南部地震 / Euroseistest(ユーロサイステスト) / サイト特性 / 経験的グリーン関数法 / 数値シミュレーション / 震源過程 |
Research Abstract |
1995年兵庫県南部地震の例をとるまでもなく,地震規模としては最大級でない地震(M6〜7クラス)であっても都市直下に生じた場合には甚大な地震動災害が発生する.フランスにおいても同程度の規模の内陸型地震による災害の危険度予測が必要とされている.このような中規模地震発生の予知は現段階では不可能であり,災害軽減のためには強震動予測が重要である.直下型地震による強震動予測は,地震波の発生・伝播経路の複雑さのために困難とされてきたが,高精度強震動観測システム等の観測技術や地震波の発生・伝播の数値シミュレーション手法の発達に基づく数々の強震動予測手法の提案が近年なされ,その精度よい予測が可能となってきた.これらの研究は,共通の強震動データベースに適用され,その長所短所を議論することが重要である.今年度は既存地震データ及び予測手法の整理とそれにもとづく共同研究を行った.具体的には,(1)日仏両国で強震動研究に利用できる強震動記録及び地質情報のデータベース化:日本においては1995年兵庫県南部地震の京阪神地域の観測網,フランスにおいてはUbaye盆地でのアレイ地震記録,ギリシャにあるECによる強震アレイ(Euroseistest)のデータ及び地質情報を収集整理し,インターネットを通じて相互利用できるようにする.(2)高い地震活動と観測記録に基づく観測的及び半経験的手法で強震動予測の成果をあげてきた日本と,主として波動理論的手法で成果をあげてきたフランスの研究者が各々開発してきた強震動予測手法の比較を中心とした研究打ち合わせ:日仏研究者が双方に相手方向を訪問し,強震動予測手法についての意見交換,手法の比較検討を行った。これらの研究成果は報告書として印刷公表された.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kamae, K and K. Inkura: "A fault model of the 1995 Hyogoken-nambu earthquake (M7.2) estimated by empirical Green′s function method" J.Natural Disas. Sci.16-2. 31-40 (1995)
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[Publications] Yomogida, K. and T. Nakata: "Relation between seismic observations and the fault complexity of the 1995 Hyogoken-nambu earthquake" J. Natural Disas. Sci.16-3. 11-20 (1995)
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[Publications] F. Cotton and M. Campillo: "Frequency domain inversion of strong motions: Application to the 1992 Landers earthquake" J. Geophys. Res.100. 3961-3975 (1995)
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[Publications] Iwata, T., K. Hatayama, and A. Pitarka: "Site Amplification of Ground Motions during the 1995 Hyogo-ken Nanbu Earthquake, Japan, in Severely Damaged Zone" Proc. 11th World Conf. Earthq. Eng., Mexico. (in printing). (1996)
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[Publications] Bouchon, M., C.A. Shultz and M. N. Toksoz: "A fast implementation of boundary integrale quation methods to calculate the propagation of seismic waves in laterally varying layered media" Bull. Seism. Soc. Am.85. 1679-1687 (1995)
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[Publications] Yokoi, Toshiaki: "Numerical study on generation of downgoing S-waves by a vertical force actiong close to a step-like topography" Geophsics. 61. 192-201 (1996)