1998 Fiscal Year Annual Research Report
全地球史解読-物理的地球環境の日常性とイベント:-成果とりまとめ
Project/Area Number |
07238105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | NAGOYA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
熊澤 峰夫 名古屋大学, 名誉教授 (60022571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 雅夫 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90262849)
川上 紳一 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80183036)
浜野 洋三 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90011709)
丸山 茂徳 東京工業大学, 理学部, 教授 (50111737)
瀬野 徹三 東京大学, 地震研究所, 教授 (10216567)
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Keywords | 全地球史解読 / 太古代 / 原生代 / 付加体地質学 / 縞縞学 / 最古の生命化石 |
Research Abstract |
本研究の目的は、平成9年度に終了した重点領域研究「全地球史解読」の成果をとりまとめ、今後の研究の展望を明らかにすることにある。そこで、本研究では、各研究グループのこれまでの成果を総合的に把握すべく議論を重ね、その結果を『科学』(岩波出版社)の特集号としてまとめた(1998年10月号)。また、その成果を広く一般市民に知ってもらうために「大学と科学」公開シンポジウムとして『生きている地球の新しい見方』(1998年11月21・22日東京朝日ホール)を企画した。また、成果報告書をまとめた。 今後の展望を議論するなかで、「全地球史解読」研究によって立ちあげられて来たさまざまな新しい研究の発想と手法をうけつぐために、より具体的な地球史上のイベントに焦点をしぼった「プルームの冬」研究を推進していくこととなった。これは固体地球の進化が生命の進化に決定的な影響をおよぼした可能性のある、原生代/顕生代境界および古生代/中生代境界に焦点をしぼって、その実体をさまざまな分野の協力によって解明しようとするものである。
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[Publications] 熊澤峰夫: "全地球史解読計画とは何か" 科学. 68. 755-762 (1998)
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[Publications] 丸山茂徳: "太古代付加体と新しい地球史" 科学. 68. 763-774 (1998)
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[Publications] 浜野洋三・隅田育朗: "固体中心核の成長と地球磁場の振る舞い" 科学. 68. 814-820 (1998)
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[Publications] 瀬野徹三・本多 了: "プレートテクトニクスはいつはじまったのか" 科学. 68. 784-790 (1998)
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[Publications] 川上紳一・大野照文: "生命と地球の共進化" 科学. 68. 829-838 (1998)
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[Publications] 高野雅夫: "全地球史解読のための最新テクノロジー" 科学. 68. 778-783 (1998)