1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07247103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
谷森 達 東京工業大学, 理学部, 助教授 (10179856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 州 神戸大学, 理学部, 助手 (20243298)
森 正樹 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (80210136)
松原 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80202323)
木舟 正 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40011621)
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Keywords | 空気チェレンコフ光 / 宇宙ガンマ線 / 中性子星 / 活動銀河核 / 宇宙線 |
Research Abstract |
重点領域研究(1)「大口径望遠鏡による超高エネルギーガンマ線観測」の初年度にあたる今年度は以下の開発・製造を行なった。特に開発において得られた成果も述べる。 [1]研究の中心となる7m方物面反射鏡の、全体設計をまず行なった。さらに主鏡を構成する小型球面鏡の開発および製作と、その小型球面鏡を取り付け一枚の大型方物面鏡を構成するための支持板の製作を、東大宇宙線研究所および東工大でおこなった。その開発で方物面を採用することにより、時間特性を使った新しい解析が可能であることがわかり、100GeV以下のγ線検出のバックグランドとなる宇宙線μ粒子がほぼ、除去できることがわかった。また、小型球面鏡をCFRPで製作するという全く新しい試みを行なっている。これにより望遠鏡の大幅な計量化が可能になった。どちらも世界で最初の試みであり、これからの大型チェレンコフ望遠鏡の雛型となると確信している。 [2]ガンマ線カメラの設計、および光電子増倍管(PMT)の選択、カメラの回路部の開発を東工大で行なった。また、それに必要なシステムを設置した。さらに、読みだし電子回路の設計および製作の一部を行なった。特に、時間測定装置のみで、到来時間、および電荷を測定する回路システムの開発を行ない、実現可能であることがわかった。さらに、大量の夜光に対するPMTの影響および対策を検討し、低ゲインでPMTを動作し、これらの影響を除去できることがわかった。 [3]約600本必要なPMTの評価システムの開発を名古屋大および神戸大で行なった。
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