Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮腰 英一 東北大学, 教育学部, 助教授 (50166138)
加藤 清方 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20185838)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
石坂 和夫 国立教育研究所, 教育課程研究室, 室長 (20099906)
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
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Research Abstract |
本研究は,グローバル化時代における教育実践のデータベースを作成することを主眼に,これまでの教育実践を報告集,出版物,そして,総合学習を試みている小・中・高校における授業観察を基にデータを収集してきた。中心となる基礎的なデータは,主に社会科系の教科が基礎となっているが,従来の暗記中心の学習概念では,整理できない新たな学習領域の創造を確認することとなった。したがって,これまでの教科概念と行動目標的な分類枠を基礎に,新たな領域枠を探すべく分類の枠組みとキーワードの整理を進めてきた。その結果として,これまで,グローバル教育,国際教育,開発教育,環境教育,多文化教育など,多様な呼び方,あるいは関連領域としてバラバラであった分野が,統一された分類枠と系統によって分類することが可能であることを検討できた。この分類枠は,カリキュラムや教育方法学の枠組みにある,課題学習,問題解決学習などの探究型の学習モデルによって,かなりの標準化が可能であると同時に,課題の内容そのものが従来の学習指導要領の枠を超えるものであることが分かった。それは,民族や国家というような自己アイデンティティの形成の問題に関わる道徳や社会科,理科など学際的な内容とならざるをえないという点で共通しており,その教科領域の多様性は,関連網の探究とでもいような学際性を兼ね備えた総合学習プログラムである事が究明されつつある。次年度は,さらにデータの分析を進めるとともに,研究成果の公表に向けて努力する。
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