1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07301056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大村 益夫 早稲田大学, 語学教育研究所, 教授 (80063569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤石 貴代 新潟大学, 人文学部, 講師 (20262420)
波田野 節子 県立新潟女子短期大学, 国際教養学科, 助教授 (50259214)
白川 豊 九州産業大学, 教授 (00179045)
芹川 哲世 二松学舎大学, 文学部, 教授 (40216552)
三枝 壽勝 東京外国語大学, 朝鮮語学科 (50128021)
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Keywords | 近代朝鮮文学 / 近代化 / 植民地 / 左翼文化運動 / 基督教 / 社会主義リアリズム / 廉想渉 / 金東仁 |
Research Abstract |
朝鮮の近代文学にあらわれた日本との関連様相をできるかぎり具体的な資料により多様な角度から明らかにすることで最終的には日本の近代化そのものの様相を逆照射したいという遠大な目的をもつ本研究において、初年度にあたる今年度は、基本的な資料の発掘収集の段階であったということができる。最終年度には論文集を刊行する予定であるが、とりあえず今年度は11月に研究代表者の大村益夫と共同研究者李相範による「『満鮮日報』文学関係記事索引(1939,12〜,1942,10)」を刊行した。 7月の打ち合わせ会議では各自の分担を確認してそれぞれの具体的な研究予定を発表した。その予定にしたがって各分担者は自己の領域の資料発掘と収集につとめ、12月の打ち合わせ会議で成果を報告した。予想されたことではあるが対象とする時代が戦前であるため資料の発掘はむずかしいという報告が多かったが、同時に、それだからこそ現時点でこのような作業がなされねばならぬという、本研究の意義も再確認された。 来年度は今年度にひきつづいて資料収集につとめながら、その整理と最終的な論文執筆の準備にはいることになる。また資料整理の一環として今年度と同様資料集(「京城日報」の文学関係資料)を刊行する予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 木村益夫: "『青年作家』済州島出身文学者李泳福・梁鍾浩" 語研フォーラム. 4. 27-40 (1996)
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[Publications] 木村益夫: "〓" 権寧〓編:尹東柱研究(文学思想社). 507-541 (1996)
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[Publications] 三枝壽勝: "〓" 〓. 592-601 (1995)
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[Publications] 芹川哲世: "李箕永の『春』論" 金匡来教授追慕記念論文集(仁荷大学). (1996)
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[Publications] 波田野節子: "ヨンチェ・ソニョン・三浪津一『無情』の研究(下)" 朝鮮学報. 157. 53-133 (1995)
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[Publications] 大村益夫/李相範 編: "『満鮮日報』文学関係記事索引(1939,12〜1942,10)" 大村益夫, 76 (1995)
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[Publications] 大村益夫編訳: "耽羅のくにの物語-済州島文学選" 高麗書林, 418 (1996)
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[Publications] 三枝壽勝訳: "華厳経/高銀著" 御茶の水書房, 588 (1995)
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[Publications] 白川豊: "植民地期朝鮮の作家と日本" 大学教育出版, 226 (1995)
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[Publications] 芹川哲世・白川豊他: "朝鮮人物事典" 大和書房, 399 (1995)
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[Publications] 三枝・藤石・波田野編訳: "冬の幻-韓国女性作家作品集" 朝日カルチャーセンター, 361 (1995)