1995 Fiscal Year Annual Research Report
現代における浄土の概念-キリスト教者との対話の中で-
Project/Area Number |
07301062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Chikushi Jogakuen University |
Principal Investigator |
横田 俊二 筑紫女学園大学, 文学部, 教授 (80203016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 正法 筑紫女学園短期大学, 助教授 (00227753)
小山 一行 筑紫女学園大学, 文学部, 教授 (70204287)
秋本 勝 筑紫女学園大学, 文学部, 教授 (80202547)
廣田 デニス 龍谷大学, 仏典翻訳部, 研究員
立川 武蔵 国立民族学博物館, 教授 (00022369)
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Keywords | 神話と非神話化の問題 / 社会性の実現 |
Research Abstract |
開催した主な研究会 ・「浄土と阿弥陀仏:神話と非神話化の問題」と「浄土の理想と社会性の実現」の二つの問題の研究、討議 ・「浄土の理想と社会性の実現」の問題について発表、討議 ・Cobb、Kaufman両先生の発表を踏まえて、上記の二つの問題についてキリスト教者の立場と問題意識を確認したうえでの討議 ・これまでの研究会の反省及び平成7年度の具体的な研究計画についての話し合い ・梶山一博士によるインド仏教学からみた浄土の問題について発表、討議 ・平成7年度の研究会の反省及び来年度の具体的な研究計画についての話し合い これまで数回の研究会を開き、特に「『浄土および阿弥陀仏』の非神話化」と「浄土の理想と社会性の実現」の二つの問題に絞って討議を重ねてきた。 第一の問題に関しては、福岡に招いた2名の神学者(John B,Cobb,Jr.およびGordon D.Kaufman)の問題意識から多くの示唆を得た。特に彼らの批判精神は進行そのものにまで及んでおり、自らが信じる伝統のあらゆる局面に至るまで批判的な仕方を浸透させていく態度は、浄土教研究に欠けている重要な点である。伝統的理解に対する固執がなお強く残るなかて、彼らの態度を今後当該研究に取り入れて継続していきたいと考える。 第二の問題に関しては、特に社会性または社会活動と信仰または信念との関係の問題を特に検討し、両者が不可分の関係にあるか社会性を別個の動機をもつものと考えるかの両面で討議してきた。しかし、これは研究対象として独立して扱うべき大きな問題であると考えられる。
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