1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07301067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
水谷 史男 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90157503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須賀 和彦 福山平成大学, 経営福祉学部, 専任講師 (90221308)
高沢 勇 長野経済短期大学, 専任講師 (20226765)
長濱 一夫 同朋大学, 社会福祉学部, 助教授 (20189153)
橋本 敏雄 明治学院大学, 社会学部, 教授 (80062173)
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Keywords | 地域間労働移動 / 職業選択 / Uターン、Jターン / 社会移動 |
Research Abstract |
本年度は、この研究の初年度で、交付決定が10月であったため、当初準備していた現地での面接調査が本格的にはできず、予算の制約上計画を修正して可能な範囲の、フィールドワークとして岐阜県高山市の成人市民を対象とする800名規模の標本調査を配票留置方式で実施することとした。これは、本研究課題の全体的計画の上で、基礎的データを数量的に提供するものと位置づけられる。高山市民の過去から現在までの移動の事実、転出転入の時期、契機、動機などを中心に、実態と意識を質問している。既存の統計、現地での聴取などから、中京地区への学卒後の就職移動が半数ほどを占めるとみられるが、その後の移動状況は捕捉しているデータが乏しく、今回の調査データはその点を明らかにすることが期待される。しかし、調査の実施時期が2月下旬であったため、現在現地で不在等で郵送回収に切り換えた調査票が返送されている段階で、最終的に回収が完了していない。この種の方法による調査としては、対象者の好意的な協力が得られ、60%以上の回収率は確実の模様である。調査員による点検を行なっているが、内容の精度も比較的良いようである。集計分析はこれから次年度にかけて明治学院大学を中心に行なう予定であり、次年度末までには第1次の分析結果を発表したい。なお、明治学院大学の社会学部附属研究所自主研究プロジェクトとして進めてきた高山市の高校卒業生の進路に関する統計的分析について、同研究所「研究所年報」第26号(平成8年4月刊予定)に成果の一部を発表し本研究とリンクして、次年度以降の各研究分担者ごとの調査研究に資するものと思われる。
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