1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07304027
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Section | 総合 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 英行 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90030030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 正泰 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40013396)
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
永井 泰樹 東京工業大学, 理学部, 教授 (80028240)
笠木 治郎大 東北大学, 理学部, 教授 (10016181)
森信 俊平 九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
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Keywords | 重イオン / ハドロン / ガス標的 / 偏極ビーム / K中間子 / 不安定核 / 加速器 |
Research Abstract |
今年度の研究実績は以下の通りである。 1.各研究機関からの代表者会議を,4回にわたり開催し議論を深め,本研究の全体的な企画調整作業をおこなった。4月12日ならびに10月31日は東京大学山上会館に於いて開催し,また7月3日ならびに2月23日には大阪大学核物理研究センターに於いて開催した。 2.ここでの代表者会議では,昨年に引き続き,原子核研究所の新研究所への転換に伴った加速器計画,ならびにその物理について重点的に議論を行ったが,議論の進展に伴いそれに付随した測定装置と実験室の配置等,より実験計画にそった検討を行なった。この検討結果は,随時「K-アレーナならびにE-アレーナ実験室設計に関する検討会のメモ」として報告されている。 3.また,原子核グループにとって最も重要であった,原子核研究所の新研究所への転換のほぼ大枠が決まったこともあり,各大学の原子核関連施設でのアクティビティの検討を少しずつ始めた。 4.これらの検討から,幾つかの実験計画が生まれた。特に今年度は,従来から問題であったガス標的について,高性能のものが九州大学で開発されたので,更に一層の高性能化を目差し,その基本的要素であるガス冷却装置を購入した。 このように今年度の研究も目覚ましい成果をあげ,当初の計画(総合的な立場から全国の研究計画を検討し、特徴的な核物理の新しい領域の展開を計ろうとする)に沿って順調に進んだ。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 酒井英行: "消えた(?)1^-巨大共鳴-(d^^→,^2He)原子核反応による新しい実験結果" 日本物理学会誌. 51・4. 288-291 (1996)
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[Publications] T.Wakasa,H.Sakai et al.: "Gamow-Teller strength of ^<90>Nb in the continuum studied via multipole decomposition analysis" Phys.Rev.C(印刷中). (1997)