1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07304027
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 英行 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90030030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 正泰 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40013396)
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
永井 泰樹 東京工業大学, 理学部, 教授 (80028240)
笠木 治郎太 東北大学, 理学部, 教授 (10016181)
森信 俊平 九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
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Keywords | 重イオン / ハドロン / K中間子 / 偏極ビーム / 不安定核 / 天体核物理 / スピン物理 |
Research Abstract |
今年度の研究実績は以下の通りである。 1.東京大学付属原子核研究所が筑波の高エネルギー研究所と統合され新たらしく高エネルギー研究機構が発足した。昨年まで、本研究の最大の課題であったものに、一応の区切りがついたことになった。そこで、今年度は各研究機関からの代表者会議は,1回開催するにとどめた。4月26日に東京大学山上会館に於いて開催した。この代表者会議では,新研究所についての議論も多くされたが、各大学の原子核関連施設でのアクティビティの検討により時間を割いた。特に、関連施設の概算要求案について議論した。 2.大型ハドロン計画に於いて検討の遅れていた、プライマリ-ビームを用いて行う物理について検討を深めることを主眼に研究会を開催した。この研究会の成果は、1998年3月4-7日に高エネルギー研究機構主催によるJHF workshopに於いて、1.低エネルギーでのスピン物理の高エネルギーへの展開、2.構造関数の物理、3.高密度核物質、の分野で発表される予定である。 このように今年度の研究も順調に成果をあげ,当初の計画(総合的な立場から全国の研究計画を検討し、特徴的な核物理の新しい領域の展開を計ろうとする)に沿って進んだ。詳しくは別途出版する最終報告書を参照してほしい。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 酒井英行: "Gamow-Teller型巨大共鳴クエンチング問題の決着" 日本物理学会誌. 52・6. 441-445 (1997)
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[Publications] T.Wakasa, H.Sakai et al.: "Gamow-Teller strength of ^<90>Nb in the continuum studied via multipole decomposition analysis of ^<90>Zr (p,n) reaction at 295MeD" Phys.Rev.C55. 2909-2922 (1997)
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[Publications] H.Sakai et al.: "Spin-Isospin Excitations Studied by Polarized Beams" Nucl.Phys.A599. 197C-210C (1996)
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[Publications] H.Sakai et al.: "A high-performance neutron polarimeter NPOL2 for the (p^^→,h^^→) meusurements at intermediate energics." SPIE. 2867. 408-411 (1997)
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[Publications] T.Uesaka et al.: "Polarized ^3He project at RIKEN" Nucl.Instr.Meth.A402. 212-217 (1998)
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[Publications] H Okamura et al.: "Detector system of the first focul-plane of spectrometer SMART AT RIKEN" Nucl.Instr.Meth.A406. 78-88 (1998)
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[Publications] N.C.バ-フォード 酒井英行 訳: "実験精度と誤差" 丸善株式会社, 190 (1997)