1995 Fiscal Year Annual Research Report
超長周期地震の検出のための全国地殻変動データの統一的解析研究
Project/Area Number |
07304034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 稔 北海道大学, 理学部, 助教授 (40001846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重富 国宏 京都大学, 防災研究所, 助手 (40025458)
竹本 修三 京都大学, 理学部, 助教授 (40027256)
中尾 茂 東京大学, 地震研究所, 助手 (90237214)
石井 紘 東京大学, 地震研究所, 教授 (30004386)
三浦 哲 東北大学, 理学部, 助手 (70181849)
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Keywords | スローア-スクエイク / 広域地殻変動 / 余効変動 / 地震前兆地殻変動 / Baytap-G / 三陸沖地震 / 地殻変動データベース / 降雨による地殻変動 |
Research Abstract |
今年度は、9月末に、データの収集・解析についての第1回研究連絡会を開き、2年間の基本方針を取り決めた。10月末に第2回研究連絡会を行い、各機関から、提供可能な最大長さのデータを共通解析することに決定する。長い観測点は、10年、短くても5年のデータが確保される見通しが出来た。第2回連絡会では、共通解析手法の検討も行い、Baytap-Gを採用することを確認する。東日本のデータセンターを北大に、西日本のデータセンターを京大防災研におき、そこにデータア-カイブを設置することを決めた。予備的な、解析結果を持ち寄り、1月5日、国立天文台水沢センターでシンポジウムを行った。ここでは、北海道でみられた1994年北海道東方沖地震の2カ月前の広域的な異常変動、1994年三陸はるか沖地震後の1-2日続いたゆっくりした変動と、その後に引き続く長期的な余効変動、兵庫県南部地震の2カ月前の近畿地方の広域変動が報告された。1989年以降、三陸沖での集中的なスローエベントの例と、さらに新しいエベントの可能性についての報告がなされた。今後、各観測点の1時間より長い帯域のノイズレベルの周波数解析と、長期変動の時間変化、気象擾乱に対するレスポンスを統一的に解析し、基本的なデータ集を発行する準備が出来ている。
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