1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07304043
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土山 明 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90180017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 正明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20126486)
甲斐 昌一 九州大学, 工学部, 教授 (20112295)
西山 忠男 九州大学, 理学部, 助教授 (10156127)
中嶋 悟 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80237255)
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Keywords | 地球・惑星物質 / 組織 / 構造 / パターン形成 / 複雑系 / 複合系 / 機能 / 画像処理 |
Research Abstract |
地球・惑星を構成する天然物やこれに関連する実験生成物は、その生成された条件や履歴により種々の組織(原子レベルの微細組織〜マクロな集合組織)をもつようになる。本研究では、これらの組織について、記載的手法、実験的手法、理論的手法の多面的なアプローチと、多分野にわたる学際的な共同研究によって、これを統一的に理解することを目的とした。本研究の最終年度にあたる本年度も、ワークショップと研究集会を開催した。ワークショップ「画像処理・実験・シミュレーション技術ワークショップ(2)」では、地球惑星物質組織の表現法。記述法の基礎技術の確立と新手法の開発(とくにコンピュータへの画像取り込みと画像処理について)や計算機シミュレーションについて、実演を交えた議論がなされた。 研究集会では、これまでの成果を踏まえてそれぞれの研究成果が発表された。このとき地球惑星物質の研究に直接従事している研究者とパターン形成の研究者との間で積極的な議論・意見交換がなされ、今後の問題点についても討論された。組織形成論に関しては、複雑系(とくに複合系)のパターン形成論からのアプローチが最も重要かつ有効であること、組織機能論に関しては、ミクロな性質とマクロな物性をなすびつける研究(例えば、分子シミュレーションと均質化法の結合など)が重要であることが、明かとなった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] M.Kondo, A.Tsuchiyama, H.Hirai and A.Koishikawa: "High reselution X-ray computer tomography (CT) snases of chondutes and chonduces" Antanclic Meteonte Res.10. 437-447 (1997)
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[Publications] S.Kai: "Diversity and complexity of patterns in nonequilibrium systems-pahern formation in electrohydrodynamic instability" Complexity and Diversity. Ed.R.Nakamura. 99-107 (1997)
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[Publications] T.Nishiyama: "Kinetic modelinj of coesite-quaitz transition in an elaslic field and its inpacation in exhumetion of ultra-high pressure metamorphic recks" Island arc. (印刷中) (1998)
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[Publications] A.Nakahara and T.Isoda: "yf^α density fluctuation at the stuggish transition point of granulan flows" Phy.Rev.E55. 4264-6273 (1997)
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[Publications] N.Yanagisawa, K.Fujimoto, S.Nakashima, Y.Kurata, N.Sanada: "Micro FI-IR study of hydration-layer durins dissolution of silica glass" Geochom.Cosnochin.Acta. 61. 1165-1170 (1997)
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[Publications] H.Nishimori, M.Yamasaki, and K.H.Andonsen: "A Simple model for the Various pattern dynamics of dernes" Int.J.Mol.Phy.B. (印刷中). (1998)
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[Publications] 太田隆夫: "界面ダイナミクスの数理" 日本評論社, 100 (1997)
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[Publications] 高木隆司: "巻き貝はなぜらせん形か" 講談社, 207 (1997)