1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07305038
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Section | 総合 |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
小山 昇 東京農工大学, 工学部, 教授 (40134845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坂 武男 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (80152099)
末永 智一 東北大学, 工学部, 助教授 (70173797)
魚崎 浩平 北海道大学, 理学部, 教授 (20133697)
相沢 益男 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (00016742)
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
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Keywords | 導電体界面 / 分子機能 / 電子移動反応 / 界面修飾 / 触媒作用 / センシング / マイクロ電極 / エネルギー変換 |
Research Abstract |
本研究は、導電体界面を種々の化学的修飾法により、電荷伝達の方向、速度、反応種の制御を行い、さらに電荷伝達にともなう化学反応、色変化、熱収支、電極表面修飾層のモルフォロジー・レオロジーなどの変化を制御して、スイッチング、センシング、電子シャトル、分子認識、触媒作用、超電力発生、エネルギー変換、分子変換、情報変換などの機能発現そのものをコントロールできる系を確立し、その反応を計ることを目的として行われている。 本年度は継続研究の二年目にあたり、研究交流の機会を二回設定した。一つは1996年電気化学秋季大会(9月17日〜18日、立命館大学理工学部(草津市)で「分子機能電極-界面電子移動制御とその応用」のシンポジウムを組織し、60件の研究発表および情報交換を行った。二つ目は1996年11月13日〜15日、神奈川県足柄下郡箱根町にある静雲荘で、研究分担者(33名)および関連分野の若手研究者(7名)による研究交流・討論会を実施した。この中で、大坂(東京工業大学・総理工)らにより、生理現象や疾患などと関連が深いスーパーオキシドイオンの反応性を、電極表面の巧みな分子修飾を利用した電気化学的アプローチにより詳しい解明が行われつつあることが発表された。末永(東北大学・工)により細胞に挿入可能なウルトラマイクロ電極が開発され、細胞の配列や摘み取り、さらに細胞へ遺伝子や薬物注入できることが明らかになった。いずれの研究も国際的に注目される研究であり、分担者それぞれが確実に研究成果をあげていることがわかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 藤嶋昭: "Molecular-Level Design of a Photoinduced Magnetic Spin Coupling System : Nickel Nitroprusside" The Jounal of Physical Chemistry. 47. 18289-18291 (1996)
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[Publications] 末永智一: "Detection of Microspotted Carcinoembryonic Antigen on a Glass Substrate by Scanning Electrochemical Microscopy" Analytical Chemistry. 7. 1276-1278 (1996)
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[Publications] 大坂武男: "Water-Induced Disproportionation of Superoxide Ion in Aprotic Solvents" The Jounal of Physical Chemistry. 51. 20134-20137 (1996)
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[Publications] 大澤雅俊: "In Situ Real-Time Surface-Enhanced Infraed Study of Electrochemical Reactions" Applied Spectroscopy. 51・4(印刷中). (1997)
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[Publications] 魚崎浩平: "Electrochemical in situ FT-IRRAS studies of a self-assembled monolayer of 2-(11-mercaptoundecyl) hydroquinone" J.Chem.Soc.,Faraday Trans. 92・20. 3813-3821 (1996)