1998 Fiscal Year Annual Research Report
広波長域低分散分光測光による天体動スペクトルの研究
Project/Area Number |
07404007
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 修二 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50025483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平尾 孝憲 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00293689)
片坐 宏一 東京大学, 理学部・天文学教育研究センター, 助手 (70242097)
長田 哲也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80208016)
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Keywords | TRISPEC(広波長域分光測光装置) / 明るいカメラ光学系 / 低温屈折率 / 同時測光分光 / 複数検出器動作 / 多温度コントロール冷却 |
Research Abstract |
本研究の目標は「紫外から赤外にわたる高精度-高速度低分散分光測光TRISPEC装置を製作し,様々の天体の動スペクトル=スペクトルの時間変動を取得すること」である. 本装置は波長0.4から4.2μmの領域を、ビームスプリッタで3チャンネル(0.4〜0.9/1.0〜1.9/2.0〜3.5;単位μm)に分割し、それぞれのチャンネルで、時分割した低分散プリズム/グリズム分光スペクトルを得る。 検出器(CCDとInSb)以外はすべて 研究室と金工室、そして町工場と共同で設計実験製作を行なった。現在、冷却系、検出系は完成し、光学系調整もほぼ最終段階に達しつつある(実験室ではB/R:J/H2チャンネル分はきちんと働いていることが確認された。後K/Lが済めば"完成"といえる)。 時期的に大別すると,平成7年度内には,設計(とハード製作の一部),平成8年度に装置全体の製作とデータ取得/解析プログラムの作成,平成9年度には評価試験,平成10年度は観測とその成果の取りまとめに充てる予定であった。 第1年次(H7;1995)|第2年次(H8;1996)|第3年次(H9;1997)|第4年次(H10;1998) 光学系 設計 製作 総合評価試験 観測/解析/まとめ 冷却系 設計 製作 検出器 設計 製作 データ解析 設計 製作 光学設計とそれの根拠を確認する基礎実験が計画全体の進行を律してしまい、ちょうど一年遅れで装置自体が完成して平成11年3月現在、総合評価試験を行なっている段階である。現在、実験室では観測2チャンネル分はきちんと働いていることが確認された。残るチャンネルK/Lもすでにクライオスタットに収められているが、3月に調整の後、国立天文台赤外シミュレータで総合評価試験観測を行なう準備をしている.
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