1997 Fiscal Year Annual Research Report

4f及び3dカルコゲナイド、プニクタイトの異常磁性芫現機構の研究

Research Project

Project/Area Number	07404016
Research Institution	TOHOKU UNIVERSITY
Principal Investigator	鈴木孝東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30004344)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	小林寿夫東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (40250675) 高木滋東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20154750) 笠谷光男東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20004351) 上村孝東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30005813)
Keywords	超高温結晶作製 / 希上類 / 3d金属 / カルコゲナイド / プニクタイト / 少数キャリヤ-
Research Abstract	前年度に引き続き本科研費によって導入された超高温単結晶作成炉を駆使することによって、Tmモノカルコゲナイド、Ceモノプニクタイト、3d遷移金属モノプニクタイトの純良単結晶が作成された。良質な単結晶を得るためには原材料の希土類金属の純度が決定的に重要であり、世界最高純度の供給源である米国アイオワ州立大学エ-メス研究所から購入し使用した。得られた結晶の純良さはCeモノプニクタイト、3d遷移金属モノプニクタイトにおいてはそれぞれドハースアルフェン効果による量子振動が観測されることによって実証された。即ちCeP,CeAsのフェルミ-面が決定された。またCesbの高圧下のフェルミ-面が決定された圧力によって特定の正孔面の著しい増加が観測され、定性的にはp、f電子の混成の増強が示された。一方Tmモノカルコゲナイドは高圧と強磁場下で金属化しその残留抵抗値より良質な単結晶であることが判明した。また最近急速に発展してきた角度分解高精度角度分解光電子分光の測定を行うことによって、フェルミ-面だけでなく大域的なエネルギー範囲にわたって電子構造のバンド分散がCeP,CeSbにおいてはじめて観測され、バンド理論の発展に大きな刺激が与えられた。TmTeにおいてははじめて2Kに四重極子秩序が存在することの発見、及び高圧下でf-準位がフェルミ-準位に接触するところで忽然と高いTcを有する強磁性が出現しさらなる圧力の印可に伴って、磁気モーメントの減少にともなってTcが減少してゆき消失する過程がフランス、サックレイ研究所のJ.Mignotとの中性子回折の共同実験によって示された。またSmS,TmSeの高圧、強磁場下の電気抵抗の振る舞いはf-電子がまさに動きだそうとしている時の、異常な性質を示しており、大きな注目を浴びた。今後様々な先進的実験手段を有する専門家の共同実験への参入が予定されておりこれらの解明に急速に進むことと思われる。本科研費によって導入された超高温単結晶作成炉の性能をチェックする最大のポイントは融点3000cにも及ぶCeN 単結晶の作成であった。今年度末ようやく作成に成功し、今後物性測定の発展が期待される。

Research Products

(6 results)

All Other

All Publications (6 results)

[Publications] N.Mori: "Anormalous Tiansport Properties of Yb_4As_3 umder High Pressure" Physica B. 200-232. 630-634 (1997)
[Publications] T.Naka: "Prewure-Induced Magnetic Tramsition in CeP" Physica B. 239. 245-251 (1997)
[Publications] T.Matsunura: "Pressure Induced Semiconduc tine to metal Transition in Tuite" Phys.Rev.Letters. 78. 1138-1141 (1997)
[Publications] M.Takeshita: "Highly Anisotropic Pressure Dependence of the Fermi Ainface of CeSb" Phys.Rov.detters. 78. 1945-1951 (1997)
[Publications] T.Terashima: "Fermi surface and Magnetic Phsse transition of CeP" Phys.Rev.B. 55. 4197-4205 (1997)
[Publications] D.X.Lee: "Spin Glass behavior in mechanically Milled Crystalline GdN" Phys.Rev.B. 55. 6467-6472 (1997)

1997 Fiscal Year Annual Research Report

4f及び3dカルコゲナイド、プニクタイトの異常磁性芫現機構の研究

Principal Investigator

鈴木 孝 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30004344)

Research Products

[Publications] N.Mori: "Anormalous Tiansport Properties of Yb_4As_3 umder High Pressure" Physica B. 200-232. 630-634 (1997)

[Publications] T.Naka: "Prewure-Induced Magnetic Tramsition in CeP" Physica B. 239. 245-251 (1997)

[Publications] T.Matsunura: "Pressure Induced Semiconduc tine to metal Transition in Tuite" Phys.Rev.Letters. 78. 1138-1141 (1997)

[Publications] M.Takeshita: "Highly Anisotropic Pressure Dependence of the Fermi Ainface of CeSb" Phys.Rov.detters. 78. 1945-1951 (1997)

[Publications] T.Terashima: "Fermi surface and Magnetic Phsse transition of CeP" Phys.Rev.B. 55. 4197-4205 (1997)

[Publications] D.X.Lee: "Spin Glass behavior in mechanically Milled Crystalline GdN" Phys.Rev.B. 55. 6467-6472 (1997)

鈴木孝東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30004344)