1995 Fiscal Year Annual Research Report
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07404024
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Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
高橋 劭 九州大学, 理学部, 教授 (20197742)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守田 治 九州大学, 理学部, 助教授 (70112290)
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| Keywords | 豪雨 / 集中豪雨 / 降水粒子ビデオゾンデ / 梅雨前線 / 降雨 |
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| Research Abstract |
この研究は豪雨メカニズムの解明を目的に、豪雨をもたらす現象として2つの雲システムの合流機構と合流した雲システム内での特別の雨の集中化機構を探ることにある。平成7年6月〜7月、鹿児島市において集中豪雨研究のための観測を行い、その期間中降水粒子ビデオゾンデ9台を雨雲に飛場した。鹿児島に大雨を降らせた6月25日には梅雨前線の温暖前線後面より吹く下層の北風が南九州の西側に卓越、南東からのセル群は鹿児島上空で動きが急速に遅く、それと同時雲頂が14kmにも達した。この時ビデオゾンデを飛揚、下層の温かい雨型降水の他、0℃層上層で多くの氷晶と霰形成が活発に行われていることが知られた。セル群の停滞がなかった小雨の6月30日のセルでは雲頂は9kmと低く主に温かい雨形成で降雨が行われていた。これらの例の比較で雨の集中化には雲の上層での活発な雪・霰形成が重要な因子である事が考えられ、数値モデルで示されるように、これらの霰は入り込んでくる娘セルの過冷却水滴を効率よく捕捉、豪雨をもたらすと考えられる。又8月11日の例についても解析を行い、豪雨には2つの雲システムの合流が必要であることが再確認された。しかし親雲セルを停滞させる機構は一様でないようである。平成8年6月〜7月には全国の主要大学、研究所が南九州に観測を展開し共同で豪雨研究が行われることになっている。
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[Publications] Takahashi,他: "Possible High Ice Particle Productionduring Graupel-Graupel Collisions" Journal of the Atmospheric Sciences. 24. 4523-4527 (1995)
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[Publications] Takahashi, 他: "Videosonde Observation of Precipitation processes in Equatorial Cloud Cluster" Journal of the Meteorological Society of Japan. 73. 509-534 (1995)
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[Publications] Takahashi, 他: "Precipitation Mechanisms of Cloud Systems developed in Semi-arid Area of Pingliang, Chian-Videosonde Observation" Journal of the Meteorological Society of Japan. 73. 1191-1211 (1995)
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[Publications] 高橋 劭,他: "鹿児島梅雨末期豪雨の降水機構-ビデオゾンデ(PPIS)観測" 気象学会1995年度秋季大会講演予稿集. 78 (1995)
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[Publications] 串山博,高橋劭: "霰・霰衝突時の二次氷晶芽の発生-その2-" 気象学会1995年度秋季大会講演予稿集. 76 (1995)
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[Publications] 田中猛,高橋劭: "数値モデルにおける微物理過程パラメタリゼーションの吟味" 気象学会1995年度秋季大会講演予稿集. 81 (1995)
