1995 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニックマウス・ラットの実験動物化に関する研究
Project/Area Number |
07408027
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
齋藤 宗雄 (財)実験動物中央研究所, 部長 (50167417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 豊志雄 (財)実験動物中央研究所, 動物医学研究室, 室長 (20106644)
加藤 秀樹 (財)実験動物中央研究所, 遺伝研究室, 室長 (30142053)
横山 峯介 (財)実験動物中央研究所, 生殖研究室, 室長 (40090930)
日置 恭司 (財)実験動物中央研究所, 飼育技術研究室, 室長 (80208735)
野村 達次 (財)実験動物中央研究所, 所長 (10072399)
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Keywords | トランスジェニックマウス / トランスジェニックラット / Tg動物の実験動物化 / Tg動物の計画生産 / c-Ha-rasマウスの生産 |
Research Abstract |
本研究は、c-Ha-ras Tgマウス、p53ノックアウトマウス、レニン・アンジオテンシノーゲンTgマウスおよびラットなどのTg動物に、実験動物学研究者と、ユーザーである医学・創薬研究者との共同により、その動物に適応した動物実験システムを開発し、バイオサイエンスの為の合目的なモデル動物を確立する。また、実験動物学的には、必要な時に必要な動物数確保するための計画生産システムの確立、均一性と再現性を目指した遺伝的・微生物的品質統御、SPF化、生産に於けるDNAの解析技術、受精卵の凍結保存ならびに生殖工学的技術など、Tg動物実験動物化に関する普遍的なシステムを確立することにある。 Tgマウスは一般的に繁殖不良で、実験動物化にあたっては、繁殖性を確保しながら、導入遺伝子以外の遺伝的背景を揃えることが必要である。 平成7年度は、ヒト・プロト型c-Ha-ras遺伝子導入マウスの生産供給について検討した。このマウスはホモ型にならないことから、遺伝子をヘテロの持つ♂(Tg-C57BL/6-rasH2)にC57BL/6系並びにBALB/c系♀を戻し交配することにより、系統を育成した。計画生産は、この系統(Tg-C57BL/6-rasH2)のヘテロ型の♂とBALB/C系♀との体外受精によって得られる2細胞期胚を凍結保存によって維持しておき、必要に応じて、この凍結胚を融解し、偽妊娠マウスの卵管内に移植する。そして、移植後19日目に、SPF化のために帝王切開により、摘出した仔を、ビニールアイソレーター内の清浄里親に哺育させる方法を試みた。現在、このマウスについては計画的な、月産200匹の生産供給が行われている。
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[Publications] Abe S.,et.al.: "Studies on neurovirulence in poliovirus-sensitive transgenic mice and cynomolgus monkeys for the different tempereture-sensitive viruses derived from type3 virus." Virology. 210. 160-166 (1995)
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[Publications] Matsumoto T.,et.al.: "A field study of telemetry-recording of the body temperature in wild Mongolian pikas." Trop.Med.37(3). 93-98 (1995)