1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07451011
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田中 英道 東北大学, 文学部, 教授 (80000397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 大 東北大学, 文学部, 助教授 (00119364)
野家 啓一 東北大学, 文学部, 教授 (40103220)
松本 宣郎 東北大学, 文学部, 教授 (60011368)
吉田 忠 東北大学, 文学部, 教授 (60004058)
岩田 靖夫 東北大学, 文学部, 教授 (30000574)
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Keywords | 形象 / 美意識 / 形式 / 作品 / 様式 / 気説生動 / イデア / ゲシュタルト心理学 |
Research Abstract |
芸術作品を検討する上において対象を「形象」として認識し、それを鑑賞する側の「美意識」と結合することによって、個々人の対象理解と研究がどのように行われるべきかが、本年の研究ポイントであった。とくに、これまで対象の「形象」をどのように考察するかを、芸術作品の個々の例を研究してきたが、本年はさらに我々が持っている「美意識」について検討した。1995年11月21日に行われた「日本美術の美学」というシンポジウムにおいて、日本の芸術作品のさまざまな「形象」と同時に、我々の側の「美意識」について、それがちょうど合致する点がどのようなものであるか、議論を行った。また1996年2月28-9日の研究会において、それぞれの「美意識」について問題にし、自然美、芸術に関して討論を行った。 (1)美術史における「形象」の問題と「美意識」について、田中と阿部はそれぞれレオナルド、日本彫刻とアングルについて検討を行った。 (2)美学的見地から松尾はとくに現代の美学を中心にこの問題の考察を行っている。 (3)古代の芸術観を検討しながら岩田はこの問題について検討し、現代の哲学的視野から野家は考察している。 (4)「形象」の科学的認識から、芸術との通底する問題を、吉田はあつかい、ローマ時代の人々の「美意識」について、当時の文献から松本は検討を行った。
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Research Products
(1 results)