1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07455182
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
三木 千寿 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016645)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
穴見 健吾 東京工業大学, 工学部, 助手 (30272678)
舘石 和雄 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (80227107)
森 猛 法政大学, 工学部, 教授 (10157860)
|
Keywords | 疲労強度向上 / 溶接棒 / 桁試験体 / 止端部形状 / 止端処理 / 残留応力 |
Research Abstract |
本年度は、本科学研究費補助金研究の最終年度であり、本研究における成果をまとめた。また、既設鋼橋の溶接継手をモデル化した溶接継手試験体および桁試験体を対象として、延命化を目的とした溶接継手部の疲労強度向上法について止端処理を中心に検討を行った。 ・種々の溶接棒を用いて溶接継手試験体、及び溶接桁試験体を製作し、疲労試験に供することにより、溶接棒改善による疲労強度向上効果について検討した。その結果、首溶接、垂直スティフナー、ウェブガセットにおいて軟質溶接を行うことにより疲労強度向上効果が見られた。また、疲労強度向上効果について、溶接材料を変化することによる溶接止端部の局部形状の変化等に注目して検討した。 ・溶接後処理による疲労強度向上メカニズムを検討するために、TIG処理、グラインダー処理、ハンマーピ-ニング処理を行った溶接継手試験体、及び溶接桁試験体を用いて検討を行った。その結果、各処理により疲労強度の向上効果は見られたが、TIG処理、グラインダー処理では、止端部における応力集中の低減による効果により亀裂の短い領域のみ疲労強度の向上効果が見られ、ハンマーピ-ニング処理では、処理部に導入された圧縮残留応力と、止端部における応力集中の低減により、亀裂の短い領域から、亀裂がある程度進展するまで疲労強度向上効果が見られることを明らかにした。
|