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1995 Fiscal Year Annual Research Report

高圧水熱有機反応系の反応場機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07455410
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

森吉 孝  徳島大学, 工学部, 教授 (40035598)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 魚崎 泰弘  徳島大学, 工学部, 助教授 (90160225)
Keywords水熱分解反応 / Cannizzaro反応 / 誘電率
Research Abstract

反応実験では、水熱条件下における低分子有機化合物の反応性/安定性について調べた。有機物質として、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、塩基から10種類の化合物を選び、最初にインコネル鋼製の耐熱反応器からなるバッチ型実験装置を使用し、次いで、流通式管型反応装置を用いて無酸素下で、温度573〜773K、圧力20〜40MPaの範囲で水熱分解反応の速度測定を行った。その結果、(1)673K、30MPaにおける反応速度はギ酸が最も大きく、酢酸が最も小さい;(2)メタノールとエタノールの反応の活性化エネルギーは、酸素存在下の場合の値よりも小さく、イオン反応を示唆する;(3)C_1〜C_3アルコールの反応において、活性化体積と活性化エントロピーの間に直線関係がみられる;(4)アルデヒドはCannizzaro反応を起こし、アルコールを生成する;(5)アセトンとピリジンは773K、30MPaでもほとんど反応せず、安定である等の知見を得た。(化学工学会山口大会,平成7年7月21日;第36回高圧討論会,平成7年11月10日,発表)
一方、密度測定にあたって高圧キャパシタンスセルを使用して、まず体積測定の基礎となるベローズの作動特性を純水を用いて決定した。323〜473K、100MPaの範囲で検定した結果、測定に要求される直線性を示すことが確認された。その検定結果を用いて、メタノールとエタノールの水溶液について、水熱条件下における密度測定を行い、得られたP-VデータTait式で相関した。C_1〜C_3アルコール水溶液に対する誘電率の結果は、第36回高圧討論会、(平成7年11月10日)で発表した。誘電率測定用電極の絶縁と保持方法について検討した結果、水熱流体に適用できるキャパシタンスセルの構造設計が確立できた。また、単一相の流体について、密度と誘電率を同時測定するためには、試料溶液の充填量の制御と共に気液平衡の有無の確認が必要であり、その方法を検討した後、各種の水+有機混合物について測定を行う予定である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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