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1995 Fiscal Year Annual Research Report

熱帯性タマネギ(シャロット)およびその近縁種の種内分化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07456020
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

大久保 敬  九州大学, 農学部, 助教授 (80150506)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾崎 行生  九州大学, 農学部, 助手 (60253514)
宮島 郁夫  九州大学, 農学部, 助手 (20182024)
Keywordsワケギ / シャロット / 種内分化 / DNA / フラボノイド色素
Research Abstract

(1)これまでの収集系統に加えて、本年度、台湾、中国、インドネシア、フィリピンおよび韓国より計27系統をあらたに導入した。
(2)本年度は、DNA分析に必要な抽出法について検討し、CTAB法の変法で最も良い結果が得られることがわかったので、現在この方法で全収集系統のDNA抽出を行っているところである。この中で、一部RAPD分析を行い、多型を示すプライマーを調査中である。さらに、類縁関係を探るうえで非常に重要となる細胞質のDNA多型を探るために、葉緑体に存在するrbcL遺伝子のPCR-RFLP法について検討しており、イネ・トマト・ジャガイモなどで保存されている配列部分をプライマーにして、シャロットとワケギにおいてもrbcL遺伝子が増幅されることを確認した。
(3)鱗茎の色に着目し、フラボノイド色素の変異を調査した。鱗茎の色は、食味や耐病性とも関連しているといわれている重要な形質でもある。シャロット、ワケギともに主要アントシアニンはシアニジンであったが、インドネシアから収集したシャロット2品種、ワケギ1品種のみに6〜11%のペオニジンが含まれていた。検出されたフラボノールはすべてケルセチンのみであった。アントシアニン量に対するフラボノール量はワケギがシャロットよりも有意に高いことがわかった。
(4)25℃および20℃、短日条件(12時間日長)下におけるワケギおよびシャロットの球根形成を調査した。球根形成はシャロットがワケギよりも早く、シャロットの短日性が示唆された。しかし、同じインドネシアのシャロットでも、系統によって球根形成に明らかな早晩が見られ、生態的種内分化がおこっていることも示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] アリフィン・ノール・スギハルト: "シャロットおよびワケギのフラボノイド色素変異" 園芸学会雑誌(別冊). 64(別2). 280-281 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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