1995 Fiscal Year Annual Research Report
覚醒剤精神病における一酸化窒素およびグルタミン酸の関与についての実験的研究
Project/Area Number |
07457206
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小山 司 北海道大学, 医学部, 教授 (10113557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田垣 雄二 北海道大学, 医学部・付属病院, 講師 (10221160)
大森 哲郎 北海道大学, 医学部, 助教授 (00221135)
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Keywords | 一酸化窒素生成 / グルタミン / NO合成酸素阻害剤 / 覚醒剤精神病 |
Research Abstract |
NMDA型グルタミン酸受容体刺激に引き続き細胞内では一酸化窒素(NO)の生成が促進され、これが生理的に重要な意味を有することから、NO合成阻害剤の影響について、視察法及び赤外線センサー運動量測定装置を用いた行動科学的検討、DA再取り込み部位結合実験等を行った結果、急性行動効果については移所運動促進作用および常同行動発現作用ともある程度抑制することを示し、また、行動過敏性形成については移所運動の過敏性には影響がないが、常同行動に関してはいくぶん減弱させることを見出した。このことから、覚醒剤の行動効果にNO生成が部分的に関与していることが明らかになった。 さらに来年度は、覚醒剤の行動感作モデルや神経毒性モデルにおけるNO生成の役割について今年度より使用している酸化窒素自動分析システムと脳内透析法を用い、NOを感知定量することで検討し、覚醒剤に対する行動感作の形成、維持および覚醒剤大量集中投与による神経毒性効果の発現におけるNO生成とグルタミンの関与について明らかにする。
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Research Products
(1 results)