1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
滝 和郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (70144368)
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Keywords | 脳動脈瘤 / 血管内手術 / ステント |
Research Abstract |
脳動脈瘤閉塞用の膜付きステントの開発を行っている。方法;2種類のステントを作製した。1。metal mesh stent(Strecker type)にpolyurethane(PU)の膜を張ったballoon expadable stent。2。高分子のfilmを巻いて筒状にしたself expandable stent。高分子材料としてpolyethylene tereftarate(PET)のfilmとpolypropylene(PP)のfilmを使用した。 polyurethaneで作製したin vitroの動脈瘤のモデルをもちいて、ステントによる動脈瘤の閉塞可能性について、動脈瘤内のNaClクリアランスを計測することで評価した。透明なポリウレタンでできた直径2cm、ネック直径5mmの球形の動脈瘤モデルを直径5mmの透明なポリウレタンチューブの側方に接着した。このモデルを循環液に40%グリセロール水溶液を用いた循環システムにつなぎ定常モーターと拍動モーターに接続した。拍動は1Hzとし、循環液圧は収縮圧100mmHg、拡張圧60mmHgとして循環液は水とグリセオールの3:2の混合液をもちいた。動脈瘤内に青色色素を混入した2%NaClのグリセロール水溶液をあらかじめいれておき動脈瘤内に血流と水平方向に電極を挿入し伝導度をモニタした。電導度の時間変化を測定し動脈瘤内のNaClクリアランスとした。動脈瘤のネックの部分にPU coated stent(長さ2cm,直径5mm)、PET film stent(長さ2cm,厚さ50μm)を挿入し留置状態を経時的にカメラで観察し、電導度の変化を測定し比較した。コントロールとしてステントを留置しない場合と金属ステントのみを留置した場合をとった。結果;NaClクリアランス;伝導度の減少はすべてy=eの曲線を描いた。伝導度の初期値の100/eになる時間をクリアランス時間と比較した。ステント無しおよび金属ステントコントロールとPU coated stentおよびPET film stentはともに統計学的に有意差が認められた。ステント無しおよび金属ステントコントロールとPU coated stentおよびPET film stentは色素の動脈瘤への流入も視覚的に差を認めた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Koji Matsumoto: "Arteriovenous fistula closure with polymer caated stent in canine model" Advances in Interventional Neurosurgery and Intravascular Neurosurgery. 51-53 (1996)
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[Publications] Kenichi Murao: "Clinical experiences of the immediatly electrically detachable coil." Advances in Interventional Neurosurgery and Intravascular Neurosurgery. 185-187 (1996)