1995 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の顎骨吸収に関する定量的研究-老人性骨粗鬆症との関連において-
Project/Area Number |
07457466
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長尾 正憲 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (60014213)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋葉 隆 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (70184108)
加藤 二久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70095107)
関田 俊明 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90236092)
水口 俊介 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30219688)
|
Keywords | 骨塩量定量 / 顎骨吸収 / X線 |
Research Abstract |
本研究では、高齢者における補綴処置の予後の明確化のため、1)すでに我々が開発した骨ミラネル量計測システムをFCR対応とし、歯科放射線外来とのネットワークを確立し、大容量データ処理に対応する。2)顎骨吸収を画像情報として評価することにより、補綴処置あるいは炎症などの疾患が顎骨に及ぼす影響をより詳細に検討する。3)さらに高齢者に罹患率の高い骨粗鬆症などの全身性骨疾患における顎骨吸収の様相を解明することを目的としている。本年度は、 1)現有システムのシステムアップ 従来システムでは臨床評価に必要な大量データの処理には処理時間、記憶容量ともに不足している。そこでシステムの中核をなすワークステーションをヴァージョンアップすることにより処理時間の問題を解決した。また平成6年に整備された学内LANを活用し、歯科放射線とのFCRとネットワークすることにより画像データ取得の簡便性および画像条件の均質化を図った。 システムをFCRに対応させるための種々のキャリブレーション 従来のシステムは通常のフィルムを画像記録に用いたが、システムをFCR対応とすることにより画像データ取得の簡便性および画像条件の均質化を図った。このためのステップウエッジを用いた変換式の係数の決定、キャリブレーションを終了した。 3)顎骨吸収における局所的要因(義歯装着)の基礎的検討 年齢、義歯装着年数などの既応の明確な、骨疾患のない顎骨(解剖体を含む)の骨塩量分布を計測し、これらの因子と顎骨吸収の関係を検索する。 現在システムのシステムアップ、システムをFCRに対応させるための種々のキャリブレシーションが終了し、処理時間の問題、画像データ取得の簡便性および画像条件の均質化が解決され、臨床評価のためにシステムが解決すべき問題は終了した。現在顎骨吸収における局所的要因(義歯装着)の基礎的検討を行なっている。
|