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1995 Fiscal Year Annual Research Report

抗ウイルス性が期待される新規N-チオカルバモイル化N-アミノ核酸塩基類の合成

Research Project

Project/Area Number 07457522
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

川添 豊  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (80106252)

Keywordsニトロソ尿素 / アルキル化剤 / N-アミノ化合物 / 抗がん剤
Research Abstract

本研究は、核酸塩基の環内窒素のN-アミノ体を合成し、側鎖アミノ基をR-NCSまたはR-NCOと反応させ、sp^2N-N-カルバモイル官能基を有する化合物へ誘導し、これら誘導体自身および対応するN-ニトロソ誘導体について、抗がん性および抗ウイルス効果を検討することを目的とした。本年度は、含窒素芳香族化合物、特にピリドンタイプの環窒素のN-アミノ体を合成素剤として、その環外窒素のN-カルバモイル誘導体を合成してそのニトロソ化反応を検討した。ある条件下ではN-ニトロソ誘導体が高収率で得られ、これらに強いアルキル可能のあることが判明した。このアルキル化能は、制癌剤として使用されているBCNU、CCNU、ACNUなどニトロソ尿素系誘導体と類似するものである。しかし、その反応速度は小さいことも判明した。そこでカルバモイル基の他方の窒素原子に2-ヒドロキシエチルを導入したところ、中性水溶液中で瞬時にアルキル化反応が進行し、医薬品としては使用に耐えられないことが明かとなった。そこで、この水酸基をトリメチルシリル基(TMS)で保護したところ比較的安定なニトロソ誘導体が得られた。このTMS基の加水分解による脱保護はpHに依存することが知られている。一般に固型癌組織のpHは低いので癌組織中でより容易に脱保護され、活性なN^2-2-ヒドロキシエチル-N^1-ニトロソ体が遊離することが期待され、現在、その制癌効果を担癌動物を用いて検討中である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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