1997 Fiscal Year Annual Research Report
HCV母子感染リスクファクターの解析 -特にHIV/HCV重複感染症例とその比較
Project/Area Number |
07457607
|
Research Institution | Dokkyo University School of Medicine |
Principal Investigator |
稲葉 憲之 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70114238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 正能 獨協医科大学, 医学部, 助手 (30275755)
田中 壯一郎 獨協医科大学, 医学部, 助手 (40296158)
石川 和明 獨協医科大学, 医学部, 助手 (70212834)
|
Keywords | HCV / 母児垂直感染 / ハイリスクファクター / 長期予後 / HIV / HGV |
Research Abstract |
平成9年度は以下の点について明らかにした。 1)HCV母子感染リスクファクターについて HIVとの重複感染(キャリア)が最も著名なリスクファクターであるが、分娩時母体血中ALT値もリスクファクターになりうる事が判明した。そのクリティカルヴァリュウは110IU/mlである。 2)キャリア化児の予後について 一旦キャリア化(6ヵ月以上血中HCV-RNA持続陽性)後、約半数の児が血中HCV-RNA持続陰性(最長4年間)を示すことが判明した。 3)HGVとの関連について HCV/HGV重複感染母(キャリア)の場合、高率にHGVの母子垂直感染(約50%が認められ、同状態がHGV母子垂直感染のリスクファクターになりうる事が判明した。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 稲葉憲之、他: "G型肝炎ウイルスの母子垂直感染" 産婦人科治療. 75(4). 463-463 (1997)
-
[Publications] 石川和明、他: "C型肝炎ウイルス-その疫学、病態から対策まで-" 産婦人科の世界. 50(2). 69-74 (1997)
-
[Publications] Inaba N, et al: "Maternal-infant transmission of hepatitis G virus" Am J Obs Gyn. 177(6). 1537-1538 (1997)
-
[Publications] Ishikawa K, et al: "Hepatitis G virus infection in Japanese pregnant women" Int J Gyn Obs. 60. 59-60 (1998)
-
[Publications] Xiong SK, et al: "Vertical transmission of hepatitis C virus : Risk factors and infantile prognosis" J Obs Gyn Res. 24(1). 57-61 (1998)