1997 Fiscal Year Annual Research Report
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07458007
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
平松 幸三 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (70026293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 公理 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (40154794)
角野 幸博 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (90248120)
横川 公子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (50090923)
大塚 滋 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (70071438)
森谷 尅久 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (60230158)
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Keywords | ツーリズム / モダニズム / レジャー / モード |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要 前年度に引き続き以下の4点にわたって研究を実施した。 1)都市文化・社会史的方法:室町期以降の江戸・明治・大正・昭和・平成の都市文化・社会史の中に、菜食主義,酒宴,衣生活の近代化について生活美学的観点から再構成を試みた(森谷・横川・大塚)。 2)考現学的方法:現在の社会現象を、ツーリズム,ホテルの機能,阪神モダニズム,たまごっちの流行などを題材に生活美学の観点から分析した。この場合はすべてフィールドワークを実施して、研究が実施されている。その結果から,21世紀の生活文化の遊芸ならびにレジャーの在り方が,典型的にホテルの機能やツーリズムに予兆として現れていることを分析した(高田・藤本・角野)。 3)未来学的方法:人のしぐさや趣向・感性の変化など、モードや身体の飾りなどの身体論的観点ならびに音環境に対する反応を通して,微細な美意識に関して議論を行った(鷲田・平松)。 4)哲学的方法:以上の3点におよぶ調査研究を、生活美学の哲学的観点から抽象化し、その上で、領域をそれぞれ限定した上で、生活美学と生活文化論の視座を導き出すことを試みた(鷲田・横川)。 以上の成果をふまえて、生活美学のテキストブックを作成する予定である。
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Research Products
(28 results)
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[Publications] 森谷尅久: "京都の過去・現在・未来" エグザミナー. (1997)
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[Publications] 大塚 滋: "菜食主義とアジアの文化(Vegetarianism and Asia Culture)" 第五届中国飲食文化学術検討会論文集. (1998)
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[Publications] 横川公子: "生活美学・生活文化論の視座" 家政学原論部会会報. 31号. 52-54 (1997)
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[Publications] 横川公子: "糸機の道考-西鶴町人物を中心にして-" 武庫川女子大学女性学研究. 第2号. 33-48 (1997)
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[Publications] 横川公子: "素材の味わいということ-衣生活の近代化の中で-" 服飾美学. 28巻. (1998)
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[Publications] 高田公理: "野性への旅" まほら. Vol.11. (1997)
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[Publications] 平松幸三(共): "On the significance of intensive survey in relation to community response to noise" Journal of sound and Vibration. 205(4). 461-465 (1997)
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[Publications] 平松幸三(共): "An intensive survey on community response to sonic environment in a residental-industrial mixed use area" Journal of sound and Vibration. 205(4). 481-492 (1997)
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[Publications] 鷲田清一: "〈ゆるみ〉と〈すきま〉" 講座《現代日本文化論》10『夢と遊び』. 19-41 (1997)
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[Publications] 鷲田清一: "他者という形象-《ヘテロロジー》素描" 実存思想論集12『他者』. 5-36 (1997)
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[Publications] 鷲田清一: "顔の渇き" 広告. 320. 26-30 (1997)
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[Publications] 鷲田清一: "コスメティックとコスミック" コスメトロジー研究報告. 5. 109-111 (1997)
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[Publications] 高田公理: "旅で飲む酒" まほら. Vol.15. (1998)
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[Publications] 高田公理: "食をめぐる情報化" 生活情報学研究(武庫川女子大学生活情報学科). 1-1. (1998)
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[Publications] 角野幸博: "昭和初期の阪神間におけるホテルの機能について-甲子園ホテルとパインクレストー" 武庫川女子大学生活美学研究紀要. 7. 75-85 (1997)
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[Publications] 角野幸博: "阪神・淡路大震災後の三宮北部地区の復興状況に関する調査研究" 『都市計画』別冊 平成9年度都市計画論文集. No.32. 763-768 (1997)
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[Publications] 藤本憲一: "たまごっちは夜の噂を食べて「時間ニッチ」戦略で進化する-携帯獣の系譜学・序説-" 生活情報学研究(武庫川女子大学生活情報学科). 1-1. (1998)
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[Publications] 藤本憲一: "モバイル″mobile″の文化社会学-「移動体」300年史における「家-動-体」のメディア変容" ファッション環境(ファッション環境学会). 7-4. (1998)
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[Publications] 鷲田清一: "身体はだれのものか" 仏教. 42. 20-29 (1998)
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[Publications] 鷲田清一: "内破するモード" 巽孝之監修『身体の未来』. 268-287 (1998)
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[Publications] 森谷尅久(共著): "酒宴のかたち" TaKaRa酒生活文化研究所(紀伊国屋), (1997)
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[Publications] 高田公理(共著): "共同体の二0世紀(二0世紀における諸民族文化の伝統と変容(5))" ドメス出版, (1998)
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[Publications] 藤本憲一: "ABC(Academic Body & Clothing)" 毎日EVR, (1998)
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[Publications] 鷲田清一: "メルロニポンティー可逆性" 講談社, 342 (1997)
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[Publications] 角野幸博: "駅とまちづくり" インターシティ研究会編(学芸出版社), 237 (1997)
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[Publications] 角野幸博: "阪神間モダニズム" 阪神間モダニズム展実行委員会(淡交社), 243 (1997)
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[Publications] 鷲田清一: "ひとはなぜ服を着るのか" 日本放送出版協会(NHK人間大学テクスト), 143 (1997)
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[Publications] 鷲田清一: "現象学の視線" 講談社, 335 (1997)