認知科学的アプローチによる教科をこえた児童・生徒の概念形成に関する研究

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07458045
• Research Institution: Hyogo University of Teacher Education
• Principal Investigator: 中洲 正尭 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (80032176)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 松本 伸示 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70165893) ; 中村 哲 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40091813) ; 後藤 幸弘 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00047391) ; 崎谷 真也 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00036667) ; 松浦 正史 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40036447)
• Keywords: 認知科学 / 教科教育 / 児童・生徒 / 概念形成

Research Abstract

兵庫教育大学における教科教育担当の教官がこの科学研究費補助金で共同研究する場を設けることができたことに対しお礼申し上げる。
本研究は教科をこえた各専門がそれぞれ基本的なスキーマを出し、それぞれの枠を越えて整理しようとすることが最初の試みであった。研究そのものは本来のその目的に添うようなものは簡単ではなかった。しかし、この3年間の間に巷では総合科目なるものが浮上し、本研究はその基本的な枠組みの一つに考えることができるたいへん重要なものとなった。即ち、従来の教科主体の進め方はいわゆる知識の領域依存を推進する専門科学をそのまま教科に取り込んだものであったが、今日のように過密な学校現場では生徒の発達にとって必要欠くべからざる内容のみに精選する作業がスキーマを主体とする内容精選の方法である。
従来のブルームによる目標分類学はスキーマに置き換えられるべきである。そして、知識のみでなく児童生徒の全人格的な視点から見直す必要に迫られている。したがって、教科の教官だけでなく、教育基礎や心理学の教官も交えてさらなく追究の必要性を感じている。

Research Products

• [Publications] 中洲 正尭: "国語教育における地域性の問題(11)" 教育学研究紀要. 38. 73-78 (1993)
• [Publications] 松浦 正史: "技術科の加工学習に対する生徒の意識とイメージに関する研究" 日本産業技術教育学会誌. 38・2. 103-110 (1996)
• [Publications] 商部 和子: "中学校技術家庭科における「被服製作」教材の研究(第1報)" 日本家庭科教育学会誌. 35・2. 33-38 (1992)
• [Publications] 崎谷 真也: "問題解決における類推過程" 兵庫教育大学紀要. 11. 13-24 (1991)
• [Publications] 後藤 幸弘: "動的バランス運動学習の適時期について" 兵庫教育大学研究紀要. 12. 125-141 (1992)
• [Publications] 松本 伸示: "Introductory Phsical Science新旧版の構造比較" 日本理科教育学会研究紀要. 32・1. 83-92 (1993)