1995 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境と生物生産との調和を目指した二酸化炭素循環の研究
Project/Area Number |
07458118
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂井 直樹 東京大学, 農学部, 助教授 (00092213)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米川 智司 東京大学, 農学部, 助手 (70191658)
山岸 順子 東京大学, 農学部, 助教授 (60191219)
|
Keywords | 地球環境 / 環境調和 / 二酸化炭素循環 / 作物生産 / 不耕起栽培 / 土壌呼吸 / 共生 / LISA |
Research Abstract |
本研究では、二酸化炭素発生量などの面で顕著な環境保全効果が期待される不耕起栽に焦点を当てている。今年度は、慣行栽培(プラウ耕)と比較しながら、モノカルチャーからの脱却も同時に指向して、作物と雑草との共生に関する圃場実験を開始した。夏作にはトウモロコシとソルゴ-を、冬作にはオオムギとコムギを供試している。東京大学農場(東京都田無市)の畑圃場に、面積が役15aの〈耕起〉と〈不耕起〉の試験区を隣接して設けた。各試験区には〈単作〉と〈混作〉の小区画設けた。さらに、各小区画には作物と雑草との関係をみるために〈除草区〉と〈無除草区〉を設けた。調査区画の設定は3反復とし、除草剤や殺虫剤などは使用しないことにした。夏作の実験では、生育調査・雑草調査・収量調査を行った。現在は冬作の実験を行っている。つぎに、既往のデータがほとんど示されていない不耕起栽培圃場を対象に、土壌と大気中の二酸化炭素の交換速度を測定し、土壌呼吸量を見積もることを目的に、解放系の計測システムを製作した。本システムは、アクリル製のチャンバーと赤外線ガスアナライザーを主体としており、〈耕起区〉と〈不耕起区〉に設けた各3点の観点で経時測定できるものである。約10日おきに全日の測定を行っているところであり、最終的には通年における土壌呼吸量の比較を行う予定である。また、実験から得られた3次元数値分布データや解析結果のデータなどを、3次元コンピュータグラフィックで表示できるソフトウェアや、その表示結果を画像として出力させることが可能なカラープリンタを導入したことにより、実験データをビジュアル化して高度に、また簡便に解析できる体制がほぼ整った。なお、関連分野の文献を多数収集している。
|
Research Products
(1 results)