1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07508006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (A)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
織田 銑一 名古屋大学, 農学部, 助教授 (60023660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 明生 名古屋大学, 大型計算機センター, 助教授 (20126890)
松田 洋一 名古屋大学, 農学部, 助教授 (70165835)
孫田 信一 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 主任研究員 (00100165)
並河 鷹夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (70111838)
小原 良孝 弘前大学, 理学部, 教授 (90003673)
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Keywords | 画像解析 / 核型 / 染色体 / 分染法 |
Research Abstract |
95年度においては,まず研究に必要な機器およびネットワークを構築した.ヒト用染色体画像解析装置では患者を対象に情報管理シートが作られているので,これを動物用に変換するための項目を検討し整理した.野生動物の場合を想定して,詳しい個体情報を記録できるように,整理番号,動物種,個体番号,性,採集日,採集地,出生日,解剖日といった項目に変更するとともに実験動物の場合には系統名,育成者,といった項目も記載できるようにした.動物用に染色体画像をパターン認識の角度から検討し,染色体バンドを抽出する方法および抽出した染色体バンドの統計的な分布,またバンドの特徴に基ずく染色体自動分離方法を検討した. 日本産野生動物の骨髄細胞から分析用染色体標本細胞ストックを調整した.これを凍結保存し,いつでも供給できるようにした.これらの標本を用いることにより野生動物の染色体について画像解析装置の識別能力の改良に利用できることになった. 実験動物の中でヒト染色体と同様にすべてのタイプの染色体をもつチャイニーズハムスター,スンクスについて高精度バンデイングを適用して標準核型を確定し,画像解析に利用できるようにした.マウスについては全てがアクロ型染色体なのでFISH法を用いて画像解析が可能なように,その基礎資料を得た. 染色体の構造変異保有系統を育成し,この解析に適用すると,画像解析を行う価値が大きく有用な情報が得られるはずである.そこでチャイニーズハムスターについては主に相互展座および逆位染色体を保有する系統を開発した.スンクスについてはスリランカ産野生スンクスを起源として,ネパール・カトマンズ産由来の系統であるKATラインとの交配から各種ロバートソン型癒合染色体を保有するラインを育成した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] OBARA Takayoshi: "Revised Karyotypes of the Japanese northern red-backed vole" J.Mamm.Soc.Japan. 20. 125-133 (1995)
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[Publications] SONTA Shin-ichi: "Independent chromosome segregation" Cytogenet Cell Genet. 71. 380-384 (1995)
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[Publications] SONTA Shin-ichi: "Meiotic crossing-over on the interstitial segments" Chrom.Infor.Ser.58. 4-7 (1995)
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[Publications] MATSUDA Yoichi: "Application of fluores cence in situ hybridization" Electrophoresis. 16. 261-272 (1995)
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[Publications] BORODIN Pavel: "Analysis of synaptonemal complexes behavior" Cytologia. 60. 261-272 (1995)
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[Publications] 藤本和則: "染色体バンド法によるトリトンハムスターの核型分析" 環研年報. 46. 201-204 (1995)