電話回線を利用する前胸壁貼付け型超小型生命生活情報伝送器の開発

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07508007
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 松本 博志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40010277)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 鈴木 真 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50260500) ; 土肥 健純 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40130299)
• Keywords: 生命生活情報 / テレメータ / 致死的不整脈 / 生活行動量 / 行動認識

Research Abstract

高齢者の在宅生活支援を目的として、無拘束で快適性の優れた前胸壁貼付け型超小型生命生活情報伝送器の開発を行った。無拘束の実現にはテレメータ方式、快適性の実現には超小型で軽量を実現した.生命生活情報として心電図情報検出を、生活情報に生活行動量検出を目的に心電計、3軸加速度計、傾斜計を機器に搭載した.心電図信号には致死的不整脈の検出アルゴリズムを、加速度計、傾斜計信号には歩行、走行、転倒、座位、仰臥位などの行動、姿勢などのほかに呼吸状態が検出できるようなアルゴリズムを組み込んだ.この生命生活情報伝送器のシステムとしての有用性を評価検討した.その成果は実用器製作に必要な基礎的技術を研究期間中にほぼ完成した.今後の研究課題は行動認識のアルゴリズムに年齢識別フィルタを組み込む必要性のあることである.そうすることによって、このシステムは高齢者の在宅生活支援だけでなく、心臓病患者のリハビリテーション、災害時の被災者の探索救出、徘徊老人の探索などにも利用できる技術であり、本研究の成果の社会的貢献は極めて大きいものと考えられる.

Research Products

• [Publications] 菅原明彦, 小林郁夫, 水野憲祐, 松本博志: "生命生活情報伝送システムにおける情報処理" 医用電子と生体工学. 第35巻特別号. 582 (1997)
• [Publications] 菅原明彦, 松本博志, 土肥健純, 小林郁夫: "新しい超小型生命生活情報モニタリングシステム" 日本心臓リハビリテーション学会総会抄録集. 第3回絵会号. 42 (1997)
• [Publications] 菅原明彦, 松本博志, 鈴木真, 土肥健純: "心電図モルフォロジー処理-生命生活情報伝送システムへの応用" 医用電子と生体工学. 第35回秋季特別号. 159 (1997)
• [Publications] 菅原明彦, 水野憲祐, 松本博志, 土肥健純: "生命生活情報伝送システムにおける身体加速度度解析" 第13回ライフサポート学会大会講演予稿集. 第13回大会予稿集. 122 (1997)
• [Publications] 菅原明彦, 松本博志, 鈴木真, 土肥健純: "生命生活情報伝送システム" 日本機械学会バイオエンジニアリング講演会論文集. 97-72. 529-530 (1998)
• [Publications] 菅原明彦, 松本博志, 鈴木真, 土肥健純: "モルフオロジQRS波検出法の生命生活情報伝送システムへの応用" 日本ME学会雑誌. 36・3(印刷中). (1998)