1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07554057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉田 武義 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80004505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷中 利昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50202429)
石川 賢一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20158744)
永広 昌之 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10124554)
蟹沢 聰史 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70005784)
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Keywords | 火成岩岩石学 / エキスパート・システム / 岩石組織 / 露頭写真 / 化学分析データ / データベース |
Research Abstract |
平成7年度は,火成岩岩石学用エキスパート・システムの基本的構造の研究を行い,それに基づいて,解析システム(ハード)の構築,知識データベースの構築,そしてコンピュータに対する入出力インターフェイス部の構築を進めた。基本的な解析ならびに入出力システム(ハード)の設計,パ-ツの購入を終え,現在システムの構築を進めている。組織データ入力には,岩石組織の写真撮影装置とともに,偏光顕微鏡から直接組織画像が取り込み可能なカラービデオカメラを用いることとし,その表示用に21インチの大画面モニターを接続した。組織のうちの鉱物容量比測定に関しては,やはりオートマチックポイントカウンターが現在のところ最も安価で,効率的な装置であるので,これを顕微鏡にセットし,鉱物の観察・同定作業をモニターを用いて行えるようにシステムをセットした。大容量の画像データベース構築用の媒体として,いくつかの異なるメディアとドライブについて検討を行った。テクトニックに異なる地域からの代表的試料の採集,採集試料の薄片作成、記載作業等を進めている。また,分析データの入出力系と解析用グラフィック部,ならびにモデル計算部について,各種モジュールの設計とプログラミングを,DOS/Vおよびウインドウズ上で進めている。まだ,この部分は未完成であるが,その一部を用いて,東北本州弧新生代火山岩類についての,プロセス判定図の半自動作成作業を行い,その成果を用いて報告書を作成した。データ入力作業のうち,露頭写真を含めた岩石組織などの基本データの入力をかなり進めることができ,また,システムに導入し接続した組織データの入力部分についても,現在順調に機能している。
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[Publications] M. Enami: "A mechanism for Naincorporation in garnet: An example from garnet in orthogneiss from the Su-Lu terrane, eastem China" American Mineralogist. 80. 475-482 (1995)
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[Publications] 長谷中 利昭: "メキシコ火山帯中央部に産する海洋島型溶岩の年代と岩石学" 東北大学 核理研研究報告. 28. 34-42 (1995)
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[Publications] 長谷中 利昭: "妙高火山群溶岩の化学組成とマグマ溜り過程" 東北大学 核理研研究報告. 28. 43-82 (1995)
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[Publications] 大口 健志: "男鹿半島・門前層下部(漸新統),潜岩・加茂溶岩部層のK-Ar年代" 地質学論集. 44. 39-54 (1995)
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[Publications] 吉田 武義: "新生代東北本州弧の地殻・マントル構造とマグマ起源物質の変遷" 地質学論集. 44. 263-308 (1995)
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[Publications] J. Kimura: "Igneovs rock aralysis using ICP-MS with internal standardization, isobaric ion overlap correction, and standard addition methods" Science Report of Fukushima University. 56. 1-12 (1995)