1995 Fiscal Year Annual Research Report
「間」の微気候的環境調節機能による新都市型戸建住宅の開発研究
Project/Area Number |
07555184
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹下 輝和 九州大学, 工学部, 教授 (30112303)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 勉 九州大学, 工学部, 助手 (00206070)
|
Keywords | 都市型戸建住宅 / 隣棟空隙 / 微気候的環境調節機能 / 対流型モデル |
Research Abstract |
1)戸建住宅の隣棟空隙の1/10モデルの屋外実測調査した結果を詳細に再分析した。この結果,(1)4つのモデルタイプの中で,中庭型が隣棟空隙の中心軸における風流特性において屋外基準風速よりきわめて微弱であること,(2)この特性は,中庭が日陰空間となることから夏期において屋外の風の影響を受けずに冷却熱源として利用することが可能であること,(3)さらに,南面の日照による上方熱と関連させて中庭の冷却熱源との対流型の熱交換が可能であること等を実証した。また,(4)くさび型モデルは隣棟空隙の内の風流特性を変化させる装置として有力であること,(5)この装置を利用することによって,季節の変動による通風型及び対流型の利用が可能であることも実証した。 2)戸建住宅の隣棟空隙の風流特性を精緻化するために,隣棟空隙の3つのタイプ(標準型,中庭型,くさび型)の風流に関するコンピータグラフィックシミュレーションを行った。シミュレーションの設定として,隣棟空隙の対モデルを対象として主風向を3種(正方向,30度,60度斜方向)に変化させて,平面的な風速分布図,風のベクトル図を作成した。これにより隣棟空隙内の風流特性を視覚的に検証することができた。この結果,隣棟空隙の形状が風向をコントロールすること,詳細には,各形状によって風速域の大きい箇所を確認することができた。また,風上側と風下側との風圧差(屋外実測調査の結果)を併せて視覚的な確認が可能となっ。
|