1995 Fiscal Year Annual Research Report
イオン核生成による微量揮発性有機物質(VOC)の分離・回収システムの開発
Project/Area Number |
07555235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
江見 準 金沢大学, 工学部, 教授 (90025966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 元明 大阪府立大学, 先端科学研究所, 講師 (40100177)
奥山 喜久夫 広島大学, 工学部, 教授 (00101197)
大谷 吉生 金沢大学, 工学部, 助教授 (10152175)
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Keywords | イオン核生成 / 揮発性有機物質(VOC) / コロナ放電 / α線源イオナイザー |
Research Abstract |
本研究の遂行に必要となる低濃度CTC(Carbon tetrachloride)蒸気発生器,音速ジェットコロナ放電装置,α線源イオナイザー,イオン核凝縮装置,冷却式二重円筒型コンデンサーを製作した。さらに,これらの試作装置の性能評価を行った結果,(1)音速ジェットコロナ放電装置については,針電極にかける電圧,オリフィス電極の孔径,電極間,放電場圧力を様々に変えて,最も高い電子密度が得られる強権を求めた結果,オリフィス径0.4mm,圧力207kPa,印加電圧‐8kVのときに,最大電子密度10^8electron/cm^3が達成できた.また,(2)^<241>Am,82μCi,α線源を用いたイオナイザー電極間の電界強度を10〜30V/cmに変化させることで,窒素イオン濃度を10^5〜10^6ion/cm^3が達成できた.さらに,(3)連続混合型イオン核凝縮装置について,成長後の粒子が安定なDibuthylphtalate(DBP)蒸気を用いてイオンの成長実験を行った結果,イオン雰囲気温度20℃,イオンとDBP蒸気の混合比0.3,過飽和度60の操作条件で,粒径2nmのイオンクラスターが100%成長できた,(4)冷却式二重円筒コンデンサーとHEPAフィルターを併用することで,高濃度のCTC蒸気から生成した粒子を高い収率で捕集できることがわかった.以上のように,本年度までにVOC分離回収システムに必要な個々の装置の製作,また一部については装置の性能評価もほぼ完了している.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] N.Namiki, Y.Otani, and H.Emi: "Particle Formation of Materials Outgassed from Silicone Sealants by Corona‐Discharge lonizer" Journal of the lnstitute of Environmental Sciences. Vol. 39. 26-32 (1996)
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[Publications] M.Adachi, K.Okuyama, T.O.Kim, H.Kadono and S.J.Cho: "Experimental Evaluation of lon‐lnduced Nucleation in Nanometer‐Aerosol Formation by α‐ray Radiolysis of SO_2/H_2O/N_2 Mixtures" Journal of Colloid and lnterface Science. (掲載決定).
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[Publications] 趙相俊,島田学,奥山喜久夫: "エアフィルタによるナノ粒子捕集の研究現状" 空気清浄. 33巻(掲載予定).