1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555310
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
冨田 康光 大阪大学, 工学部, 教授 (30029251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 由紀夫 広島大学, 工学部, 教授 (60136140)
岩田 光正 広島大学, 工学部, 教授 (80034346)
大沢 直樹 大阪大学, 工学部, 助教授 (90252585)
橋本 聖史 大阪大学, 工学部, 助手 (50183554)
船木 俊彦 大阪大学, 工学部, 教授 (90029174)
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Keywords | 角まわし溶接 / 溶接形式 / 詳細構造 / 疲労強度 / 溶接方法 |
Research Abstract |
隅肉溶接構造について実構造物に適用が容易で、将来の溶接施工の自動化・ロボット化にも適した種々の詳細構造を検討し、腐食環境下にも適用し得る延長溶接形式を候補として、従来の角まわし溶接に変わりうる可能性について検討した。 従来の角まわし溶接並びに延長溶接を施した溶接継手に対し荷重非伝達型の軸力及び曲げ荷重並びに荷重伝達型のせん断・曲げ複合荷重疲労試験を実施し、溶接形式による強度差の検討を行い以下の知見を得た。 1)荷重非伝達型の軸力及び曲げ荷重に対する延長溶接の疲労強度は、従来の角まわし溶接に比べ同等以上の強度を有する。 2)溶接方法及び溶接姿勢による溶接形状のバラツキが疲労強度に及ぼす影響は小さい。 3)延長溶接は船舶設計基準を満たす強度有する。 4)荷重伝達型のせん断・曲げ複合荷重疲労試験における疲労き裂発生寿命Ncについては、延長溶接は従来の角まわし溶接と同程度の強度を有するものの、疲労き裂伝播寿命Npについては、延長溶接は従来の角まわし溶接に比べて低強度となる傾向がある。 上記の知見をもとに弾性有限要素法による応力解析を行い、疲労き裂発生寿命Nc及び疲労き裂伝播寿命Npについて、従来の角まわし溶接と同程度以上となり得る延長溶接の形状及び溶接方法をを見いだした。
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