1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555366
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤井 進 神戸大学, 工学部, 教授 (00031112)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊本 悦子 神戸大学, 工学部, 助手 (00221383)
上原 邦昭 神戸大学, 工学部, 助教授 (60160206)
森田 浩 神戸大学, 工学部, 助教授 (60210176)
瀧 和男 神戸大学, 工学部, 教授 (20243321)
|
Keywords | 大規模生産システム / システム設計評価 / システム運用評価 / 生産システムモデル / 分散シミュレーション / 離散型シミュレーション / 同期法 / バケット型同期法 |
Research Abstract |
本研究は,工場における生産活動を「仮想生産システム」と呼ぶコンピューターの内部モデルとして表現することを試み,CIM環境下における意思決定をシミュレーション的に支援する機構を整備することを目的としている.特に,今後工場内において分散型情報ネットワークが構築されること,大規模シミュレーションにおける応答の高速性を実現するために分散処理を行うことが効果的であると考えられること,意思決定組織の分散性をモデル化するためには自律性を持つ分散システムの構築が必要であること等の特徴を考慮にいれて,自律分散型仮想生産システムを分散型シミュレーション・システムとして実現することを試みた. 生産活動モデルとしての基本的要求事項を整理し,柔軟な仮想生産システムを構築しうる要求使用を策定した.また,既存のシミュレーションソフトウェアについて調査し,本研究に対する表現機能や適用可能性の面から検討した.特に,分散型シミュレーション・システムとしての利用可能性を通信機能及び拡張機能の点を中心に検討した.分散型シミュレーション・システム構築の核となる要素システム間の通信と同期の問題を検討した.同期法として,既存の方法につおて検討するとともに,バッケット法を呼ぶ方法を提案した.シングルフェーズド法とダブルフェーズド法に拡張することにより,シミュレーションの精度と速度を勘案しやシステム構築を可能とした. 以上の成果を総合してプロトタイプ実験システムの構築を試みた.全体的な問題の抽出,バケット型同期法の特性などについて実験し,提案した仮想生産システムの有用性,将来性を実証するとともに,今後の課題を明らかとした.
|
-
[Publications] 藤井、木谷、荻田: "A Study on A Distributed Simulation for the Evaluation of Large Manufacturing System" Proc.Second.S.M.Symp.On Manufacturing Science. 2. 7-12 (1996)
-
[Publications] 藤井、木谷、荻田、宮本: "シミュレータ統合による分散型仮想工場構築に関する研究" 第40回システム制御情報学会研究発表講演会論文集. 465-466 (1996)
-
[Publications] 藤井、木谷、荻田、大江: "大規模仮想生産工場の構築の一試み" 日本機械学会74期全国大会講演論文集(IV). No.96-15. 271-272 (1996)
-
[Publications] 藤井、宮本: "オブジェクト指向分散型生産システムシミュレーションに関する基礎研究" 日本機械学会74期全国大会講演論文集(IV). No.96-15. 277-278 (1996)