1995 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット接続による遠隔操作・並列ハイブリッド実験システムの開発
Project/Area Number |
07555634
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡邊 英一 京都大学, 工学部, 教授 (30026174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都宮 智昭 京都大学, 工学部, 助手 (10211773)
杉浦 邦征 京都大学, 工学部, 助教授 (70216307)
大西 有三 京都大学, 工学部, 教授 (30026348)
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Keywords | ハイブリッド実験 / インターネット / 並列計算 / 基礎-構造系動的相互作用 |
Research Abstract |
インターネット接続による遠隔操作・並列ハイブリッド実験システムを開発するため、本年度は複数台のワークステーションをインターネット接続し、並列処理による構造物の応答解析プログラムの開発を行った。開発した応答解析プログラムは、基礎-構造系の動的相互作用問題を対象とし、基礎構造物の復元力特性の数値シミュレーションを分担するワークステーション、上部構造物の復元力特性の数値シミュレーションを分担するワークステーションおよびこれらの2台のワークステーション上でのシミュレーションを管理し、基礎-構造系全体の動的応答を計算し、同時にその過程の視覚化を行うワークステーションの3台により動作する。インターネットによるワークステーションの間の情報転送速度は、本システムの計算能力に影響を及ぼすものの、分散環境での並列処理による計算時間の短縮といった観点から、問題とはならないことが明らかになった。特に、既存の汎用構造解析プログラムなどを取り入れることで、大規模な構造システムの並列解析も可能と考えられ、本システムの有効性が示された。 一方、並列ハイブリッド実験システムは、前述の復元力特性の数値シミュレーションを載荷実験などによっても評価できるシステムであるので、載荷装置のコントロールおよび復元力等の計測値のワークステーションへの取り込みを高速に行うAD/DA変換インターフェイスシステムの開発を行った。
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