1995 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報システムと樹木成長モデルを用いた森林景観予測システムの開発
Project/Area Number |
07556034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 洋一 東京大学, 農学部, 教授 (50012042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 良平 東京大学, 農学部, 助手 (40272439)
露木 聡 東京大学, 農学部, 助手 (90217381)
岩岡 正博 東京大学, 農学部, 助手 (40213269)
下村 彰男 東京大学, 農学部, 助教授 (20187488)
斉藤 馨 東京大学, 農学部, 助教授 (70215531)
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Keywords | 地理情報システム / コンピュータ・グラフィックス / 森林景観 / 予測 / 植物成長モデル |
Research Abstract |
本年度は下記の研究実績を得た。 1.システム設計 ケーススタディとして、東京大学附属秩父演習林既存地形データ、樹木データを用い、樹木単木レベルの成長シミュレーションモデル(既開発)を樹林・林分レベルに適用し、地形情報を加え、数万本の樹木からなる森林景観の写実的に表現(可視化)することが可能なことを実証した。 2.システムの構築(地区森林景観予測) 現在の自然成長モデルによる樹木成長シミュレーションを、人工林の林木での成長パラメータを加えた予測に変更し、予測景観を作成するシステムを構築した。 3.現地フィールド景観観測システムの設計・開発 枝葉、単木レベルの森林景観構成要素画像から森林全体の広域景観画像までを、現地で系統的に収集するシステムを設計・開発した。設置場所は東京大学秩父演習林内の2ヶ所に設置し、10月の紅葉の始まる頃から10月5日から12月22日の延べ26日間集中的に運用試験を行った。1ヶ所からズ-ム率と方向の異なる40シーンの映像を自動的に撮影した。様々なフレームの映像を撮ったことで、現実の森林を想像しやすいデータとなった。インデックスされたデジタルデータなので目的に応じた自由な加工が可能になった。同時に実用試験として紅葉期の景観変化について観測・データ収集を行ない、その有効性を実証した。
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[Publications] 斉藤 馨: "GIS,CAD,植物成長モデルを応用した景観シミュレーション手法に関する研究" ランドスケープ研究(造園学会誌). 58(5). 197-200 (1995)
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[Publications] 筒井 一貫: "GISを応用した樹木情報システムの構築" ランドスケープ研究(造園学会誌). 58(5). 193-196 (1995)
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[Publications] 自然環境アセスメント研究会: "自然環境アセスメント技術マニュアル" (財)自然環境研究センター, 638 (1995)