1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
馬塲 雄造 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室員 (50270731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増澤 徹 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室員 (40199691)
巽 英介 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (00216996)
中谷 武嗣 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (60155752)
妙中 義之 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 部長 (00142183)
高野 久輝 国立循環器病センター研究所, 副所長 (60028595)
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Keywords | 液体呼吸 / フロロカーボン / liquid ventilation / partial liquid ventilation / perfluorocarbon |
Research Abstract |
平成7年度には、以下の研究成果を得た。今後実験数を重ね発表を行ってゆく予定である。 (1)液体呼吸中のフロロカーボン(PFC: 使用したPFCはPFOB)の血中・組織移行について,検討した。3時間の液体呼吸終了直後に動物(家兎)を犠死させ,血中及び組織内(心筋,肝,腎,脾,脂肪組織)のPFC濃度をガスクロマトグラフィーで計測した。血中及び組織内に移行したPFCは感度以下であった。 (2)PFCの肺内留置量(ERV)を検討した。実験数は少なくまだ確定的ではないが,正常家兎での検討では最もガス交換効率のよいERVは、フロロカーボン注入時に気道圧をゼロとする量(機能的残液量と定義:FRCL)であると考えられる。この量では全く同じ換気条件で,通常のガス呼吸時とPFC留置時においてほぼ同一の血液ガスデータであった。 (3)続いて,慢性実験による評価を現在行っている。PFC留置呼吸を行った後2〜6週間に家兎を犠死させ,血中及び組織内濃度の検討,および肺組織の病理学的検討を行った。血中及び組織内でのPFC残存量は感度以下であった。肺組織には比較的多量のPFCが残存するのが認められた。肺の病理学的検討はまだ結果は出ていない。
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Research Products
(2 results)