1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557102
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Section | 試験 |
Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
増澤 徹 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (40199691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 英介 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (00216996)
中谷 武嗣 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (60155752)
妙中 義之 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 部長 (00142183)
高野 久輝 国立循環器病センター研究所, 副所長 (60028595)
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Keywords | 肺内フロロカーボン留置人工呼吸法 / フロロカーボン / 人工呼吸法 |
Research Abstract |
肺内留置フロロカーボン量の最適量同定のため、8羽の家兎(日本白色兎)を用いて肺内フロロカーボン留置人工呼吸を行った。フロロカーボンとして比重1.92、蒸気圧10.5mmHg、表面張力18.2dyne/cmのperfluorooctylbromideを用いた。最適な肺内留置フロロカーボン量を決定するために、肺内留置フロロカーボン量を機能的留置量(フロロカーボン注入時に気道圧をゼロとする留置量)+40ccまで10ccづづ変化させ肺内フロロカーボン留置人工呼吸を行い、血液ガス、混合静脈血酸素飽和度を計測した。肺内留置フロロカーボン量の増加に伴い、動脈血二酸化炭素分圧は平均45mmGから57mmHgに有意に上昇、混合静脈血酸素飽和度は67%から50%に有意に減少したが、動脈血酸素分圧は200mmHg近辺で推移し有意な変化は見られなかった。この結果より、肺内留置フロロカーボン量を機能的留置量と同一とすることで、より良好なガス交換が行えることが判明した。肺内フロロカーボン留置人工呼吸による肺組織への残留度および病理学的検討を行うため、8羽の家兎に対して1時間、肺内フロロカーボン留置人工呼吸を行った。その後、気管チューブを抜去し、空気呼吸に戻し2〜6週間後に犠死せしめ肺組織を摘出、ガスクロマトグラフィにて残留フロロカーボン量の計測と光学顕微鏡による評価を行った。残留フロロカーボン量は0.001mg/g以下であったが、肺胞内にマクロファージと思われる細胞集積を認めた。
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Research Products
(1 results)