1996 Fiscal Year Annual Research Report
磁性微粒子結合抗体を用いた口腔細菌性疾患症治療システム
Project/Area Number |
07557113
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
星野 悦郎 新潟大学, 歯学部, 教授 (90124619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
子田 晃一 新潟大学, 歯学部, 助教授 (90018755)
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Keywords | Porphyromonas gingivalis / 磁性微粒子-抗体結合体 / 磁性分離 / 歯周疾患 / 除菌・殺菌 |
Research Abstract |
特定の口腔細菌に対する特異的な「磁性微粒子-抗体結合体」を用いて、う触、歯周疾患、粘膜疾患、歯性感染症等の口腔の細菌性の疾患の治療、予防に役立つ、新しい方法を提示する事が本研究の目的である。 1。磁性微粒子-特異抗体結合 特定の口腔細菌に対する特異抗体を用い、磁性微小粒子との結合体を作製した。 2。磁性微粒子-特異抗体複合体の反応 (1)単一細菌種懸濁液による実験 用いた抗体はその対象細菌に対する特異抗体であり、磁性微粒子-特異抗体結合体と対象細菌とが細菌特異的に反応し、その結合が、他種の細菌の共存に影響されないことが明かとなった。したがって、その磁性による特異的除去が可能であった。 (2)混合細菌系での実験 口腔細菌叢細菌の懸濁液に特定の細菌を混合した系で、その磁性により、特定の細菌のみを誘引・除去する事ができた。 3。電磁波による殺菌 細菌-(磁性微粒子-特異抗体)複合体に電磁波を照射することにより、磁性微粒子を振動させ、したがってジュール熱による細菌の周囲の微小範囲で加温が起こり、殺菌が行われた。混合細菌叢の中で、特定の細菌を殺菌する手段として有効であった。
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