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1997 Fiscal Year Annual Research Report

酵素免疫測定法を用いた肝機能検査法の開発

Research Project

Project/Area Number 07557201
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

森 正敬  熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田代 秀敏  (株)国際試薬, 研究開発部, 研究員
渡津 吉史  (株)国際試薬, 研究開発部, 主任研究員
藤山 重俊  熊本大学, 医学部, 助教授 (20109656)
後藤 知巳  熊本大学, 医学部, 助手 (20264286)
Keywords尿素サイクル酵素 / カルバミルリン酸合成酵素 / オルニチントランスカルバミラーゼ / アルギニノコハク酸合成酵素 / アルギニノコハク酸リアーゼ / アルギナーゼ / 肝小葉内分布 / ゾウネーション
Research Abstract

尿素サイクルはカルバミルリン酸合成酵素I(CPSI)、オルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)、アルギニノコハク酸合成酵素(AS)、アルギニノコハク酸リアーゼ(AL)およびアルギナーゼの5種の酵素より成る。これらの酵素はすべて肝臓で最も強く発現しているほか、CPSとOTCは肝臓以外に小腸に中程度、ASとALは腎臓に中程度に発現しているが、これら以外の組織にはほとんど発現していない。5種の酵素のうちCPSとOTCはミトコンドリアマトリックスに存在し、その他の3酵素はサイトソ-ルに存在する。全ての酵素の発現量は高く、CPSは肝臓全タンパク質の実に4-5%を占め、他の4酵素も0.1〜0.2%もある。したがってこれらの酵素の免疫測定法を用いた肝機能検査法の開発が期待され、すでに有望な成果を得つつある。この方法の有用性と特異性を明らかにするためには、これらの酵素の肝小葉内局在を調べておくことが必要である。そこで従来調整したCPSIおよびOTCに対する抗体に加えて、AS、ALおよびアルギナーゼに対する特異抗体を作成した。それぞれの組換え酵素を大腸菌中で発現させ、精製し、ウサギを免疫して抗血清を得た。これらの抗血清はウエスタンブロット法で特異性を確認した。5種類の酵素に対する抗血清を用いてラット肝の免疫組織染色を行なったところ、2番目のOTCを除く4種の酵素は、肝小葉外側(門脈側)が強く染色され、中心部にいくに従って染色が弱くなり、中心静脈付近の細胞はほとんど染まらず、強いzonationが見られた。一方OTCのzonationはきわめて弱かった。OTCと他の酵素の比をとることにより、種々の肝疾患の鑑別診断に役立つかも知れない。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] N. Shiojiri et al.: "Mozaic pattern of ornithine transcarbamylase expression in spf-ash mouse liver" American Journal of Pathology. 151・2. 413-421 (1997)

  • [Publications] 森正敬: "酵素免疫測定法を用いた肝機能検査法の開発" 臨床化学. 26・3. 410- (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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