1996 Fiscal Year Annual Research Report
診断行動原理に基づいた画像診断ワークステイションシステムの開発
Project/Area Number |
07557238
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Section | 試験 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石垣 武男 名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島本 佳寿広 名古屋大学, 医学部, 講師 (70178961)
池田 充 名古屋大学, 医学部, 助教授 (50184437)
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Keywords | CRT診断 / 画像診断ワークステイション / マンマシンインターフェース |
Research Abstract |
本研究は多数枚の画像をCRTモニターで観察する場合の画像の至適表示様式を開発する目的で読影医の診断行動原理を解析し、画像診断ワークステイションを開発しようとするものである。X線CTではモニター面の画像を横方向にロール式に画像をめくっていく方式が読影に有用であったが、磁気共鳴画像(MRI)ではパルスシーケンス、スライス面、造影の有無などさらに多くの画像条件の違いが存在するのでX線CTの場合に比べてより複雑となる。そこでモニタ面を4分割以上に多分割し、分割画像同士同期してめくったり、同期させずに各分割領域毎で画像をめくれるようソフト的な改良を加えた。この新しい表示方式を従来のロール式に画像をめくっていく方式と比較するため観察者の視点をアイカメラで記録しながら両者の比較を行った。7人の放射線科医を対象に典型的な所見を有する3例の脳腫瘍症例、3例の脳梗塞症例についてモニターは一面のみを使って読影させた。アイカメラによる軌跡、軌跡の距離、注視時間はビデオテープに記録しコンピュータで解析した。 新たに開発した表示様式では一例毎の読影時間は短縮し、観察者の視線の軌跡や距離において無駄が減じ、注視点の分散も少なく、短かい時間で注目領域を探索しそこにおける注視時間の延長が見られた。画像枚数の多いMRIの表示様式の正当性をアイカメラを用いて客観的に評価することによりその有用性が確認された。
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[Publications] Hideki Hirota,Kazuhiro Shimamoto,Kouji Yamakawa,Takeo Ishigaki,Yukio Takahashi,Naoki Sugiyama,Eitaro Nishihara,Yuichiro Tani: "Clinical evaluation of newly developed CRT viewing station : CT reading and observer's performance" Computerized Medical Imaging and Graphics. 19(3). 281-285 (1995)
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[Publications] 石垣武男: "画像観察・診断ワークステイション" 先端医療. 2(3). 14-15 (1995)