1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上村 修三郎 徳島大学, 歯学部, 教授 (20028799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 優 富士電気株式会社, 第2開発部
村上 一夫 富士電気株式会社, 医療機器部, 課長
前田 直樹 徳島大学, 歯学部, 助手 (10219272)
西山 秀昌 大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (60243250)
高橋 章 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30252688)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / コイル / 顎顔面 / 信号強度 |
Research Abstract |
1)過去に行った成人CT検査画像をもとに、顎顔面(上顎洞、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、上頚部、下頚部を含む)部において診断が必要と予測される領域、ならびに顔面の平均的なサイズを調査した。 2)上記領域は軸位断画像において、上〜下顔面部では前方3分の2(乳様突起より前方)、頚部では前方半分の領域(胸鎖乳突筋後縁より前方)であったため、効率よく信号収集を行うためにはコイルを顔面前方から覆い、頭部後方にループを回さない形状が適切であることを再確認した。また上顔面部においては診断に要求される部位は顔面前部皮膚からの距離が大きくなるため、コイルループを顔面前部だけでなく顔面左右側面にも設置する必要が生じた。信号受信能の均一性をはかり、かつ形状設定の自由度を高めるためにコイルの基本形状を上顔面、頚部、左右顔面側方の計4個のループから成り立つように決定した。 3)MRIマグネット内にファントムと、互いに近接したデュアルコイルを設置し、主磁場-被写体-複数の受信コイルの空間的位置関係を変化させて受信信号強度分布の特性ならびにループ間の干渉を計測した。 4)上記検討によって得られたデータをもとに、4ループからなるコイルを試作した。試作コイルはその後の評価に応じて若干の変更が可能なように可撓性のものとし、MRI用ファントムにて信号強度分布を測定、画質の評価を行いつつコイル形状の修正を行った。 5)信号強度分布の実測方法としては、1スライスを5ないし10mm厚として、顎顔面部に相当する領域をファントムを対象に複数スライスのスキャンを行い、各ボクセルが有する信号強度を求めた。スライス間の信号強度の差に対しては、スライスに直行するスキャンを別に行い、それをもとに信号強度の較正を行った。 6)撮像に際してのチューニング条件を検討した。
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