1995 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーションスキル獲得のためのマルチメディア学習システムの開発
Project/Area Number |
07558020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末岡 宗広 (株)インテック研究所, 部長
大森 克史 富山大学, 教育学部, 助教授 (20110231)
佝後 千春 富山大学, 教育学部, 助教授 (00186610)
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Keywords | 精神発達遅帯 / コミュニケーションスキル / マルチメディア / CAI / テストシステム |
Research Abstract |
コミュニケーションスキルの基礎となる表情認知能力に関するテストシステムを作成し、精神発達遅滞を有する生徒を対象に検査を行った、その結果、指示が適切であれば、IQ25程度の知的障害者であっても検査の実施が可能なことが確認された。 IQと表情認知能力との間には関連性が認められるものの、感情によってはほぼ同一IQの被験者間でも正答率に差が認められた。従って、IQ以外の要因も表情認知能力を規定している可能性があることが示唆された。又、被験者の8割以上において肯定的な表情と否定的な表情との混同が認められた。 一方、知的障害者の日常的なコミュニケーションスキルの向上をマルチメディアで支援するため、学習者の日常生活をベースにしたコミュニケーション場面の映像を約50シーン撮影した。これらの映像をもとに、内容カテゴリーごとにデータベース化し、そのデータベースを活用した学習システムの試作を行った。本学習システムで予備実験を行った結果、内容によって映像理解が困難なものが認められ、改善のための基礎データが得られた。訓練用の日常生活場面の映像データの取り込みと、日常生活場面におけるストーリ性のある教材の開発が今後の課題である。
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