1996 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔地高専間でのインターネット利用による教育実践グループウェアの開発に関する研究
Project/Area Number |
07558026
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Research Institution | Tokyo National college of Technology |
Principal Investigator |
湯田 幸八 東京工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00042680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国分 進 函館工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (70110153)
田辺 正美 熊本電波工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (20017429)
市村 洋 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10176307)
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Keywords | 文殊環プロジェクト / Vertual Laboratory / グループウェア / RCSS |
Research Abstract |
1.平成7年度に稼働したクループウェアシステムの本格的な利用 平成7年度に東京、熊本電波、函館の3高専4研究室間をインターネットで接続して構築したVertual Laboratory(VL)と従来の研究室単位であるReal Labolatory(RL)の両者によって協調卒業研究のための文殊環プロジェクトを発足させ、グループエェアとしてロータスノ-ツを選定した。これをWindowsNTのサーバにインストールをしてVLで使用できる環境を構築し、稼働テストを実施した。本年度は、VLによる文殊環プロジェクト推進のためクループウェアの本格的な運用を開始した。 2.平成7年度に稼働したグループウェア評価、改善等の点検 VLでロータスノ-ツを用いてリアルタイムディスカションをすると、通信速度並びに通信トラヒックの問題からサイトによっては時間遅れが発生して使いにくい事が判明した。この問題の解消にはプロジェクトで開発したチャットルームを利用によって改善した。 3.本クループウェアシステムの利用による本格的な協調卒業研究の実践 本格的な協調卒業研究の実践によって、市販のクループウェアでは協調卒業研究するには機能的に不十分であることが分かった。そこでテキスト・画像などの自由な貼付、双方の音声通信、ユーザ間での自由なファイル転送、他のアプルケーション引用、ユーザに合った利用環境の任意設定等の機能を持ったRCSS(Real-Time Communication Supporting System)の開発に着手した。 4.本研究成果の総括 協調卒業研究をインターネットを利用して行うには、市販のクループウェアでは機能的に不十分であるという結果が得られた。そのため、本研究ではRCSSの開発に着手し、現在のところ未完成であるが、本研究は今後も継続の予定であり、1年後には完成できる見通しである。RCSSを使うことによって協調卒業研究という新しいスタイルの教育実践が可能になる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 市村 洋: "遠隔地高専間でのインターネット利用による共同卒業研究の構想" 電子情報通信学会技報ET95-58. VoL.95 No.176. 97-100 (1995)
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[Publications] 湯田 幸八: "インターネット利用によるグループウェア研究の基本設計" 教育システム情報学会全国大会講演論文集. C-1-6. 249-250 (1995)
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[Publications] 湯田 幸八: "インターネットを介したグループウェアの検証と研究教育支援ソフトウェアモデルの一考察" 情報処理学会第52回(平成8年度前期)全国大会. 6. 277-278 (1996)
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[Publications] 湯田 幸八: "インターネットを介したグループウェアの検証" 電子情報通信学会1996年春期全国大会. (1996)
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[Publications] 市村 洋: "インターネットを介した複数高専間での協調卒業研究" 高等専門学校情報処理教育研究発表会論文集. 16. 46-49 (1996)