1996 Fiscal Year Annual Research Report
LLを活性化する異文化教育を目的としたマルチメディア語学学習システムの開発
Project/Area Number |
07558027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Toyo Gakuen University |
Principal Investigator |
浅野 博 東洋学園大学, 人文学部, 教授 (10015943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 安彦 国士舘大学, 政経学部, 助教授 (30206403)
保崎 則雄 神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (70221562)
飯野 一彦 群馬工業専門高等学校, 助教授 (80159574)
高井 収 小樽商科大学, 言語センター, 助教授 (60206703)
小原 平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 専任講師 (10266603)
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Keywords | 異文化理解 / マルチメディア / ビデオ教材 / 語学学習 / デジタル編集 / CD-ROM / 映画 / L.L. |
Research Abstract |
平成8年度は、デジタル化教材の作成およびその教材を学習者がどのように使うのかという学習履歴を記録するプログラムの開発が研究の中心であった。 1.平成7年度に制作したビデオ教材モデルの設計内容と試験授業の結果について、関連学会と紀要に発表した(業績参照) 2.デジタル化教材については、まず静止画、動画、テキストおよび音声を、Micromedia社のSoundEditとAdobe社のPhotoshopというソフトウエアを使って編集加工し、デジタル化した素材を作成した。次に、これらの素材を組み合わせて、Micromedia社のDirectorというソフトウエアを使って動きをつけ、ゲーム形式の教材にしていった。なお、Directorのプログラム作成および素材の組み込みは、専門の技術者(アテイン株式会社:慶野浩久)に依頼した。 3.個別学習用のデジタル化教材の内容が固まってきたので、一斉授業とのバランスを検討し、ビデオ教材の内容および編集を改良していった。 1レッスンの流れを以下のような輪郭にして、学生用のテキストと教員用のマニュアルを作成し、モデルレッスンを公表してフィードバックを得た(業績参照)。 レッスンの流れ 一斉授業(ビデオ) 個別学習:正確な理解(CD-ROM) 一斉授業:応用・展開(ビデオ) 4.CD-ROM教材については、学習履歴を取るプログラムの制作を専門の技術者(アテイン株式会社:慶野浩久)に依頼した。試作の段階ではあるが、このプログラムによって、各学習者が視聴している場所の停留時間と頻度が記録され、表とグラフを作成することができるので、今後の開発の有益な参考資料となる。さらに、学習者の性格、学習態度およびパソコンへの親近感と学習効果との関係についてアンケート調査し、CD-ROM教材に対する学習者の適について考察した(業績参照)。
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[Publications] 藤枝美穂,松浦浩子,鈴木広子: "映画の中の異文化理解-教材のCD-ROM化をめざして" 語学ラボラトリ-学会第36回全国研究大会発表要項. 33-34 (1996)
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[Publications] 高井収・宮本節子: "インフォメーションギャップを利用したコミュニケーション活動の提案" 語学ラボラトリ-学会第36回全国研究大会発表要項. 128-129 (1996)
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[Publications] 藤枝美穂、松浦浩子: "Who benefits more from CALL?" 31th Convention of Teachers of English for Speakers of other Languages. (1997)
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[Publications] 飯野一彦: "Teaching English Through Mories" JALT Gunma Newsletter. november. 5-6 (1996)
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[Publications] 藤枝美穂: "一斉授業と個別学習の融合をめざした語学学習システムの開発" Language Laboratory. 34(発表予定). (1997)
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[Publications] 藤枝美穂: "デジタル処理による語学教材の制作-言語教育マルチメディアラボを利用して-" 神奈川大学言語研究. 19(発表予定). (1997)
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[Publications] 浅野博: "複合メディア英語教育論" リ-ベル出版, 391 (1997)