1995 Fiscal Year Annual Research Report
スピーチコミュニケーション能力の育成に役立つマルチメディア教材の開発
Project/Area Number |
07558031
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
有元 秀文 国立教育研究所, 教科教育研究部, 室長 (40241228)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 文三 国立教育研究所, 教科教育研究部, 室長 (30231096)
戸田 善治 国立教育研究所, 教科教育研究部, 研究員 (50207586)
吉岡 亮衛 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 主任研究官 (40200951)
小松 幸廣 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (50241229)
上野 直樹 国立教育研究所, 教育指導研究部, 室長 (40124177)
|
Keywords | スピーチコミュニケーション / マルチメディア / 教材開発 / 音声言語教育 / 話し合い / スピーチ / インタビュー / コミュニケーション |
Research Abstract |
1 小学校6校の教諭に依頼して,国語・算数・理科・社会・道徳・特別活動について活発に話し合い活動を行っている授業を実践していただいた。これらの授業はすべてビデオ収録した。 2 沖電気マルチメディア研究所,NEC中央研究所,NEC本社を訪ね,最先端のマルチメディア技術について専門家の助言を得た。また,マルチメディア教材開発の方針と方法について協議した。 3 米国MACROMEDIA社のMACROMEDIA DIRECTOR,米国ADOBE SYSTEMS社のADOBE PREMIEREを編集用ソフトとして,スピーチ・コミュニケーション技能の育成に役立つマルチメディア教材の開発を進めた。 この教材には,既に収録した授業のビデオ映像と音声を取り込んだ。 現在までに,次のようなシステムを開発した。 (1)メニュー画面をクリックすると,小学生のスピーチ・話し合い・インタビューのビデオ映像と音声が現れる。 (2)そのうち,小学生4年生の,国語の話し合いの授業のビデオをもとに,話し合いの方法を学習できる教材を開発した。 この教材は,次のような機能を持っている。 a 画面上にビデオ映像とともに,教師の指示や,子供の会話を文字化して示すことができる。 b 子供が分からないときはいつでも繰り返すことができ,戻ることも進むことも容易にできる。 c 例えば「鵜」のような分からない言葉があれば,画面をクリックすると鵜飼いの図と説明が現れ,理解を助ける。 d 課題について,子供が話し合った結果を画面上に入力して記録することもできる。 4 指導方法を開発するために,日米のすぐれた授業を収録したビデオを分析し,その結果を報告した。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 有元秀文: "討論を主体にした多読の授業の提案-カリフォルニアの高校で見た授業を例にして-" 教育科学国語教育′95・9. 8月号. 17-20 (1995)
-
[Publications] 有元秀文: "「自己実現」の道具としての,スピーチコミュニケーション技能の開発-カルフォルニアの高校で見た,討論の授業の会話分析-" 国立教育研究所研究集録. 第31号. 21-38 (1995)