1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07558140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮村 実晴 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (40019576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 宏 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (10203168)
安田 好文 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (70126952)
石田 浩司 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (50193321)
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Keywords | 体力 / ガス交換 / アンモニア / 笑気 |
Research Abstract |
従来、運動中の酸素摂取量の最大値(最大酸素摂取量)を測定することによってヒトの体力(有酸素的作業能力)を判定してきた。本研究では運動負荷中の酸素摂取量のみならず呼気ガス中のアンモニア、笑気、一酸化炭素および二酸化炭素濃度を連続的に測定することによりヒトの有酸素的および無酸素的作業能力を判定できるか否かを明らかにしようとするものである。現在、健康な成人男子を被検者とし、コンピュータ制御による漸増負荷運動を疲労困憊まで行わせ、運動中の換気量、呼気ガス中の炭酸ガス、酸素、アンモニア、笑気、一酸化炭素濃度および心拍数を連続的に測定すると同時に、測定したそれぞれのパラメータのアナログ信号A/Dコンバータを介してコンピュータにようやく取込むことも可能となった。その結果、酸素摂取量及び毎分換気量は運動強度に比例して増加する。運動中の呼気ガス中のアンモニア濃度は安静時と比べ一過性に増加するが、最大酸素摂取量の約50%を境として次第に減少する傾向であった。これは運動の有酸素的および無酸素的エネルギー供給機構と関係するかもしれない。さらに笑気ガス濃度は運動強度の増大と共に減少する傾向であったが、特に最大運動時のアンモニアおよび笑気濃度の変化ならびに排出量と体力との関係についての解明は次年度の課題としたい。
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